前回、防災用品76品目の年次点検を記事にしました。その中で「電源だけは別に書きます」と保留にした部分が、この記事です。

我が家にはポータブル電源が2台、ガソリン発電機が1台、ソーラーパネルが合計560W分あります。数だけ並べると装備が充実しているように見えますが、点検を通して分かったのは、機器が揃っていることと、災害時に機能することは別だということでした。
機器そのもののスペックは過去記事で詳しく書いているので、この記事では「災害時にどう役割分担させるか」に絞ります。
▼ 前回記事(点検編)
【防災の日】防災用品76品目を全部出して点検しました|重複と不足が見えた2026年の記録

我が家の電源は4層構造
まず全体像です。意図してこうなったというより、キャンピングカー用に揃えたものが結果的に防災の層になった、というのが正直なところです。
| 層 | 機器 | 設置場所 | 役割 |
|---|---|---|---|
| ① 常用 | EcoFlow RIVER 2 Pro(768Wh)+160Wソーラー | 自宅 | 日常使い。そのまま持ち出せる |
| ② 大容量 | EcoFlow DELTA Pro 3(4,096Wh)+屋根200W×2+走行充電800W | キャンピングカー | 長期戦の主力 |
| ③ 燃料 | ガソリン発電機(ホンダ・インバーター式) | 車庫 | 曇天・積雪でソーラーが使えないとき |
| ④ 分散 | ソーラー/手回しLEDランタン・ランプ | 車庫・車・納屋 | スマホ充電と最低限の照明 |
容量で言えば、①と②を合わせて約4.8kWh。冷蔵庫と照明と通信機器を回すだけなら、1日以上は保つ計算になります(実際の持ち時間は接続する機器の消費電力次第です)。
いちばん大事なのは「常用していること」
この記事で一番お伝えしたいのは、スペックの話ではありません。
RIVER 2 Proは、防災用として仕舞い込んでいません。 自宅で160Wのソーラーパネルにつないで、日常的に使っています。
理由は3つあります。
- 残量が常に分かる。防災用に押し入れへ入れておくと、いざというとき空だったという事態が起きます
- 使い方を体が覚えている。停電した真っ暗な部屋で、初めて説明書を読むのは無理です
- 劣化に気づける。バッテリーは使わなくても劣化します
前回の点検で「ライターのガス残量を確認しましょう」と書いたのと、まったく同じ話です。備えは、日常に混ぜたほうが生き残る。ローリングストックを食料でやっているのと、考え方は同じです。
キャンピングカーは「動く避難所」
DELTA Pro 3は据置きに近い重さ(約51.5kg)なので、基本はキャンピングカーに載せたままです。屋根の200Wソーラーパネル2枚と、走行充電器(800W)につながっています。
これが意味するのは、車のエンジンを動かせば充電できるということです。ソーラーは天候に左右されますが、走行充電はエンジンさえかかれば発電します。北海道の冬、雪でパネルが埋まっている状況では、この差は決定的です。
しかも車には、電源のほかにこれだけ揃っています。
- ポータブルトイレ(据置型/移動可)+簡易トイレ
- ポータブル冷凍冷蔵庫
- 寝床(そもそも寝るための車・キャンピングカーです)
- ローリングストックの食料の一部
つまりキャンピングカーそのものが避難所として機能する。これは20年以上乗ってきて、防災の文脈で改めて気づいた点でした。
ただし、これには前提があります。車が無事で、燃料が入っていること。前回の点検で携帯トイレの不足に気づいたのも、まさにこの前提が崩れた場合を考えたからでした。
それぞれの弱点を、正直に書いておきます
装備の紹介記事にすると良いことばかり並びますが、点検の記録なので弱点も書きます。
ソーラーの弱点:北海道の冬
冬の十勝は日照時間が短く、パネルに雪が積もれば発電量はゼロになります。
ソーラーは夏の主力、冬の補助。この割り切りが必要でした。
発電機の弱点:燃料の劣化
車庫のガソリン発電機は、ソーラーが使えない冬こそ本領を発揮します。ただしガソリンは3か月ほどで劣化が始まるとされ、古いガソリンはエンジン不調の原因になります。
さらに発電機は屋外専用です。一酸化炭素中毒の危険があるため、車庫の中で回すことも、換気の悪い場所で使うこともできません。雪の日にどこで回すのかは、実は未解決の課題です。
ポータブル電源の弱点:充電手段が絶たれたら
大容量とはいえ、有限です。ソーラーが雪で使えず、車も出せず、発電機のガソリンも尽きたら、あとは残量を減らしていくだけになります。
電源は「何Wh持っているか」ではなく「何で充電し直せるか」。層を分けているのは、この一点に尽きます。
煮炊きの冗長性
電源とあわせて確認したのが、火のほうです。こちらは十分でした。
- ツーバーナーコンロ(ホワイトガソリン)
- マルチフューエルバーナー(灯油対応)
- カセットコンロ
- 炭火コンロ・BBQコンロ
- 焚き火台
アウトドアが趣味だと、この分野は自然と冗長性が確保されます。燃料の種類が分散しているのが強みで、ガソリンが手に入らなくても灯油がある、灯油がなくてもカセットボンベがある、という状態です。
ただし、これも次の課題につながります。


今回いちばんの気づき:燃料の在庫数を把握していない
機器は全部把握できました。しかし点検を終えて残ったのは、こういう疑問でした。
- 発電機用のガソリンは、携行缶に何リットル残っているか
- ホワイトガソリンは何本あるか
- 灯油の残量は
- カセットボンベは何本あるか
- ポータブルトイレの凝固剤・消臭剤は、あと何回分か
- ランタンのマントルの予備は
どれも即答できませんでした。
機器がいくら揃っていても、燃料が切れればただの箱です。前回の記事で「持っているつもりと実際にあるは違う」と書きましたが、燃料と消耗品こそ、その典型でした。
ここは防災用品マスターに列を追加して、数量まで記録する形に見直します。
まとめ
- 我が家の電源は4層(自宅の常用ポタ電/車の大容量ポタ電/車庫の発電機/点在するソーラーランタン)
- 合計約4.8kWh。ただし大事なのは容量より充電し直す手段が複数あるか
- 小型ポタ電は防災用に仕舞わず、自宅で常用。残量・操作・劣化のすべてが把握できます
- キャンピングカーは電源・トイレ・冷蔵・寝床を備えた「動く避難所」。ただし車が無事であることが前提
- 弱点も明確。ソーラーは冬に弱く、発電機は燃料が劣化し、屋外でしか使えません
- 煮炊きは燃料の種類が分散していて冗長性あり
- 最大の課題は燃料と消耗品の在庫数が未記録なこと。次はここを埋めます
電源の備えは、機器を買った時点で終わりではありませんでした。「充電できるか」「燃料はあるか」「今すぐ使えるか」まで含めて、はじめて備えだと、今回の点検で思い知らされた次第です。
参考記事
- 【防災の日】防災用品76品目を全部出して点検しました|重複と不足が見えた2026年の記録
- 【ポタ電】EcoFlow DELTA Pro 3購入レビュー!4kWh大容量で停電対策も完璧【2026年】
- ポータブル電源&ソーラーパネル購入のポイント ECOFLOW RIVER 2 Pro【ポタ電】自給自足・キャンピングカー・オフグリッド
- 走行充電器オルタネーター(EcoFlow 800W Alternator Charger)シガーソケット充電より8倍パワーアップ
- キャンピングカー屋根にソーラーパネル200W 2枚設置工事【キャンピングカーDIY】
- ソーラーパネル(SOLAR PANEL)の種類・選び方【オフグリッド】【車中泊】【ポタ電】
- ポータブル冷凍冷蔵庫(EcoFlow GLACIER)Portable Compressor Fridge【車中泊】【ポタ電】
- 【株主優待】TOKAIホールディングス(3167)|富士の天然水「さらり」500ml×12本が到着、災害備蓄のローリングにも最適(2026年)

※本記事は個人の防災対策の記録であり、特定の製品を推奨するものではありません。ポータブル電源・発電機・燃料の取り扱いは、必ず各製品の取扱説明書と法令に従ってください。特にガソリン発電機は一酸化炭素中毒の危険があるため、屋内・車庫内・換気の悪い場所では絶対に使用しないでください。燃料の保管についても、消防法および各自治体の定めに従ってください。記載内容は2026年9月時点のものです。
tokachi_sky(とかちスカイ)トニー@北の大地十勝 Kita-no-Daichi Tokachi

コメント