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みなさんご存知でしたか?JAL日本航空は一度破綻(倒産)した会社だと言うことを。
平成22年(2010年)株主会社 日本航空JAL【9205】は破綻する。(倒産‼️)
最後の最後まで会社の再生を願って株を手放さずに保有を続けた旧株主は期待を裏切られることになりました。
ちなみに私はその旧株主の一人でした。
JAL日本航空からの一通の手紙(破綻のお知らせ)
2010年12月、一通の郵便物
株主としてご支援をいただいた皆様へ
株式会社 日本航空 社長 大西賢
ではじまる手紙が届く。
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たった2枚の便箋のみでした。
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残念ながら誠意は感じることは、とても出来ませんでした。
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株【9205】は無価値に
当時の金額にして約100万円が無価値に
(株式会社としては破綻倒産です❗️)
昔は株券が紙グスになったと表現しますが、現在は株券は電子化※(ほふり)になっており、紙でないので、まさに何も残らず消滅しました。
※株券の電子化とは
株券の電子化とは、紙に印刷された株券を無効とし、株主の権利を証券保管振替機構(ほふり)などの金融機関の口座で電子的に管理すること。
上場会社の株券は、平成21年1月5日より電子化されました。
日本航空(破綻前)と新生日本航空(再建後)について
日本航空(JAL)は、2010年に経営破綻し、会社更生法の適用を受けました。その後、稲盛和夫氏のリーダーシップの下で劇的な経営再建を遂げ、2012年には再上場を果たしました。破綻前と再建後では、経営体制や企業文化が大きく変化しました。
破綻前の日本航空
- 過剰な設備投資と多角化:
- バブル景気の影響もあり、過剰な設備投資や多角化が進み、収益を圧迫していました。
- 不採算路線の維持や、関連事業の拡大など、経営効率の悪化が深刻でした。
- 硬直的な組織と企業文化:
- 官僚的な組織体制や、縦割りの企業文化が根強く、意思決定の遅さや責任の所在の不明確さが問題視されていました。
- 社員の当事者意識や危機感が薄く、変革への抵抗も大きかったと言われています。
- 政府との関係:
- 国策企業として、政府との密接な関係があり、それがかえって経営の自由度を奪い、甘えを生む要因にもなったという見方もあります。
- 負債:
- 2兆3000億円という事業会社としては戦後最大の負債を抱えていました。
再建後の日本航空 - 経営の効率化と選択と集中:
- 不採算路線の撤退や、事業の選択と集中を進め、収益性の高い事業に特化しました。
- コスト削減や、徹底した効率化を進め、経営体質を改善しました。
- 意識改革と企業文化の変革:
- 稲盛和夫氏が提唱する「フィロソフィ」を導入し、社員の意識改革を徹底的に行いました。
- 「アメーバ経営」を導入し、社員一人ひとりが経営に参画する意識を高めました。
- 全社員の意識改革により、一体感が生まれ、劇的なV字回復の大きな要因となりました。
- 健全な財務体質:
- 会社更生法の適用により、負債を大幅に削減し、健全な財務体質を確立しました。
- 再上場により、新たな資金調達が可能となり、成長戦略を推進しています。
- 顧客サービスの向上:
- 顧客満足度を重視し、サービスの質を高める取り組みを強化しました。
- 定時運行率の向上や、快適な機内環境の提供など、顧客からの評価を高めています。
再建のポイント - 稲盛和夫氏のリーダーシップ:
- 経営のプロではなかった稲盛氏が、経営トップに立ち、強力なリーダーシップを発揮したことが、再建の大きな要因となりました。
- 会社更生法の活用:
- 法的整理により、負債を大幅に削減し、経営再建の基盤を築きました。
- 社員の意識改革:
- 「フィロソフィ」の浸透により、社員の意識が大きく変わり、組織全体の活性化につながりました。
日本航空の再建は、企業再生の成功事例として、国内外から高く評価されています。
旧JAL日本航空(破綻前)についての調査報告書
調査報告書
https://www.jal.co.jp/other/100831_04.pdfまとめ(株主優待券目的で高い勉強代になりました)
当時、LCC(格安航空会社)がないので、日本航空会社の株主優待券で少しでも安く実家に帰省できたらと思い、家族分の株主優待券狙いで日本航空会社の株を購入しました。銀行の金利も少なく貯金するよりはいいだろう、まさか破綻するとは思わず安心して購入していました。
ところが大手企業と安心していましたが、旧経営陣の放漫経営と政府の航空政策の責任を旧株主が「株主責任」と言う形で事実上の被害者になりました。(まさにこれが株式投資のリスクです。)
再生JAL日本航空【9201】は、この犠牲の上に今がある事をしっかりと認識して、健全な経営とサービス向上を望むところです。
ただ、この日本航空【9205】の破綻が高い勉強代になりましたが私にとって株式投資を真剣に勉強するきっかけになったのは事実です。
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旧JAL破綻に興味を待った方はこちらの本を読んでみてください。
稲盛和夫
北の大地十勝(北海道)に移住
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