【株主優待】伊藤園第1種優先株式(25935)株主優待品(自社商品)紙パック12本と優先株の仕組み

株主優待・資産運用

伊藤園第1種優先株式(25935)から自社製品詰合せが今年も届きました

2026年7月上旬、伊藤園第1種優先株式(25935)から株主優待の自社製品詰合せが、ゆうパックで届きました。

実はこの時期、優待品がかなりまとまって届いておりまして、報告がすっかり遅くなってしまいました。カルビー、宝ホールディングス、日清食品、日本製紙、アシード、サンクゼール、昭文社、大王製紙、リコーリース、ユキグニファクトリー、第四北越フィナンシャル、全国保証、ビーウィズ……。玄関先に段ボールが積み上がっていく、株主優待をやっている方にはおなじみの光景かと思います。

その中でも伊藤園の緑の箱は、毎年ひときわ目を引きます。

届いた優待品の中身

紙パック飲料12本の詰合せ(品番:KG-15)でした。

上段(6本)

  • 1日分の野菜(野菜350g分使用・野菜汁100%・砂糖・食塩不使用/管理栄養士97%推奨)
  • ビタミン野菜(ビタミン1日分の12種・ビタミンC 1000mg/栄養機能食品)
  • ザクロmix(果汁35%・エラグ酸/世界の果実シリーズ)
  • ブルーベリー ぶどうmix(果汁25%・アントシアニン/「PC・スマホの使用に!」)
  • りんごMix 100%(濃縮還元・果実由来のビタミンC 30mg・香料不使用/ビタミンフルーツ)
  • チチヤス ミルクがおいしいミルクコーヒー

下段(6本)

  • 健康ミネラルむぎ茶(カフェインゼロ)
  • お~いお茶 緑茶 ×4本
  • お~いお茶 ほうじ茶

下段はすべて「ECOストロー使用」の表記入り。細かいところですが、こういう部分に会社の姿勢が出ます。

同封されていたのは、100株以上保有の株主限定「特別販売のご案内」パンフレット。JAPANESE TEA STORE、Inner CHARM、からだニッコリ便の各ブランド商品を割引価格で購入できるもので、有効期限は2027年6月30日となっていました。

飲みやすいサイズはいくらあっても重宝する

この200ml前後の紙パックというサイズが、実に使い勝手が良いのです。

キャンピングカーでの旅では、冷蔵庫のスペースが限られます。500mlのペットボトルだと1本飲みきるのに時間がかかり、開けたまま置いておくことになりがちですが、紙パックなら一度で飲みきれる。畑仕事の合間にも、休憩のたびに1本というリズムがちょうどいい。

そして伊藤園の優待の面白いところは、自分では選ばない商品が必ず混ざっていることです。

私が普段買うのは、せいぜい「お~いお茶」と「健康ミネラルむぎ茶」くらい。ザクロmixもブルーベリーぶどうmixも、店頭で手に取ったことはありません。「1日分の野菜」も、あれば飲むけれど自分から買いに行く商品ではない。

ところが優待の箱には、それらが当たり前のように入っている。年に一度、自分の飲料の守備範囲が少しだけ広がる機会になっています。ちなみにチチヤスは伊藤園グループで、あのおかっぱ頭の女の子のキャラクターは広島生まれです。

ぺこちゃんの不二家の商品も伊藤園から出ているようです。

伊藤園第1種優先株式(25935)とは何か

さて、ここからが本題です。「伊藤園なのに証券コードが5桁?」と不思議に思われた方もいるかもしれません。この銘柄について、できるだけかみ砕いて説明してみます。

そもそも優先株式とは

株式会社が発行する株式には、実はいくつかの種類があります。私たちが普段「株」と呼んでいるのは普通株式ですが、それとは条件の異なる種類株式というものが存在します。

優先株式はその一つで、名前のとおり「配当などを優先的に受け取れる代わりに、別の権利が制限されている」株式です。

伊藤園の場合、2007年9月に第1種優先株式として東京証券取引所に上場しました。当時、普通株式を保有していた株主に対して、普通株式1株につき0.3株の割合で優先株式が無償で割り当てられています。会社側の目的は、資金調達手段の選択肢を広げることと、株主に新たな投資対象を提供することでした。

普通株式(2593)との違い

伊藤園には2つの上場銘柄があります。混同しやすいので、表で整理します。

項目普通株式(2593)第1種優先株式(25935)
議決権ありなし
配当業績に応じて変動普通株式の1.25倍が基本
最低配当保証なし1株あたり15円(普通株式が無配でも)
残余財産の分配優先株式の次優先的に分配
株主優待ありあり(普通株式と同じ内容)
株価高め相対的に安い

要するに、議決権を手放す代わりに、配当面で有利な条件を得ている株式ということになります。

議決権がないとはどういうことか

株主総会で「この取締役の選任に賛成か反対か」といった議案に投票する権利が、優先株主にはありません。会社の経営方針を決める場に、意見を表明する立場では参加できないわけです。

ただし、これには例外があります。伊藤園の規定では、過去2年間にわたって優先配当を行う旨の決議がなされなかった場合、議決権が発生します。つまり「配当を優先的に払うから議決権は勘弁してください」という約束が守られなかったときには、議決権が復活する仕組みです。株主保護の観点から、なかなかよく考えられた設計だと感じます。

株主優待は普通株式と同じ

ここが個人投資家にとって重要な点です。

伊藤園の株主優待は、100株以上で1,500円相当、1,000株以上で3,000円相当の自社商品詰合せ。これは普通株式でも優先株式でも同じ内容です。

しかも、普通株式と優先株式をそれぞれ100株以上保有していれば、優待は2つもらえます。合算ではなく、それぞれ別に判定される仕組みです。逆に言えば、普通株式50株+優先株式50株では、どちらも優待の対象になりません。

権利確定は4月末日、優待品の発送は毎年7月下旬頃からとなっています。

どちらを選ぶべきか

考え方はシンプルです。

優先株式が向いている方

  • 議決権にこだわりがない
  • 配当と優待を目当てに保有したい
  • 同じ優待をより少ない投資金額で得たい

普通株式が向いている方

  • 株主総会で議決権を行使したい
  • 会社の経営に株主として関与したい姿勢を大事にしている

私のように高配当・優待中心のスタイルで、株主総会に足を運ぶわけでもない立場からすると、優先株式は理にかなった選択肢だと考えています。

ただし、注意点もあります。優先株式は普通株式に比べて出来高(売買される株数)が少ない傾向があり、売りたいときにすぐ売れない場面も想定されます。また、株価の値上がり益を狙う投資対象としては、普通株式ほどの値動きが期待しにくい面もあります。

なお、優待内容や配当方針は変更される可能性があります。購入を検討される方は、必ず伊藤園の公式IRサイトで最新情報をご確認ください。

北の大地十勝からひとこと

伊藤園という会社は、1985年に世界初の缶入り緑茶飲料を出し、1990年には世界初のペットボトル入り緑茶を世に出しました。当時は「お茶を買って飲む」という発想そのものが新しかったはずです。それが今では、当たり前の光景になっています。

こちらの十勝は、小豆やビート、小麦、豆類、かぼちゃといった畑作と酪農の土地。お茶の産地ではありません。それでも冷蔵庫には常に麦茶や緑茶が入っていて、畑から戻ればまずそれを飲む。誰かが何十年も前に「お茶を売れるかたちにしよう」と考えてくれたおかげです。

株主優待は、そういう会社の歩みに、ほんの少しだけ株主として相乗りさせてもらう仕組みなのだと思います。届いた12本を飲みながら、そんなことを考えていました。


※本記事は個人の記録であり、特定銘柄の投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

tokachi_sky (とかちスカイ)トニー@北の大地十勝 Kita-no-Daichi Tokachi

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