大和証券グループ本社(8601)から、第89回定時株主総会の議決権行使のお礼として、QUOカード500円分が届きました。
株主優待そのものではありません。あくまで「議決権を行使してくれてありがとうございます」というお礼です。それでも封を開けたときの、あの小さな高揚感は変わりません。
私は基本的に、株主の責任として議決権行使はほぼ毎回行っています。1単元の株主の一票など、全体から見れば砂粒のようなものです。それでも、会社の議案に対して賛否を示すことは、株主として果たすべき最低限の意思表示だと考えています。
そのうえで、こうしてQUOカードという形で「受け取りましたよ」という反応が返ってくるのは、やはり嬉しいものです。

届いたもの一覧
| 内容 | 詳細 |
|---|---|
| 差出人 | 株式会社大和証券グループ本社(株主名簿管理人:三井住友信託銀行 証券代行部) |
| 到着日 | 2026年8月17日 |
| 名目 | 第89回株主総会 議決権行使の御礼 |
| 中身 | QUOカード 500円分(オリジナルデザイン) |
| 同封物 | お礼状(代表執行役社長 荻野明彦 名義/2026年8月)、QUOカード加盟店一覧、株主向けセミナー案内 |
| 封筒 | 「QUOカード在中」表示・料金後納郵便 |
封筒は窓付きの白封筒。窓部分は剥がさずにそのままリサイクルできる素材が使われていると明記されていて、こういう地味な配慮は個人的に好感が持てます。印刷も植物油インキでした。
QUOカードのデザインは「AGING WITH JOY」

今回のQUOカードは、大和証券グループのブランドメッセージ 「AGING WITH JOY ― 生きてゆく、を楽しむ人へ。」 をあしらったオリジナルデザインです。
いくつもの扉が並び、その一枚一枚から人が飛び出してくる構図になっています。バイクにまたがる人、ドラムを叩く人、乗馬する人、登山装備でトレッキングに向かう人。年齢を重ねながら、それぞれの「楽しい」に向かって扉を開けていく——そんな絵柄です。
これは正直、刺さりました。
還暦を過ぎて十勝の畑を耕し、キャンピングカーで道の駅を巡り、冬はワカサギを釣っている自分としては、「まさにこれをやっているな」と苦笑しつつ納得してしまうデザインでした。証券会社のノベルティにしては、ずいぶん人生に踏み込んだメッセージだと思います。
お礼状に書かれていたこと
同封のお礼状は、代表執行役社長・荻野明彦氏の名義で2026年8月付。要旨は以下のとおりでした。
- 第89回定時株主総会で議決権を行使してくれた御礼として、QUOカードを届ける
- 2026年度は中期経営計画の最終年度にあたる
- 政治・経済・社会環境の変化を的確に捉えながら、最善・最適で質の高いソリューションを提供していく
- グループの企業価値のさらなる向上に取り組む
儀礼的な文面ではありますが、「中期経営計画の最終年度」という一文が入っているあたり、次の中計をどう描くのかが来期の見どころになりそうです。

議決権行使のお礼は100株から ― いわゆる「隠れ優待」
ここが今回いちばん押さえておきたいポイントです。
大和証券グループ本社の正式な株主優待は1,000株以上が対象です。100株や500株では、カタログ優待の対象になりません。
一方、議決権行使のお礼は、議決権を行使した株主が対象です。議決権を行使するには最低1単元(100株)あればよいため、結果として100株保有でも500円分のQUOカードが受け取れるという構図になります。
株主優待情報サイトなどで「隠れ優待」と呼ばれるゆえんです。
ただし、ここは必ず注意点として書いておきます。
- 議決権行使のお礼は、正式に制度として開示された株主優待ではありません
- 会社の判断で、内容の変更・中止がいつあってもおかしくない性質のものです
- 過去にはQUOカードではなくオリジナルカレンダーが送られた年もあったようです
- 「これ目当てで買う」種類のものではない、というのが私の受け止めです
あくまで、議決権を行使した結果として付いてくるおまけ。順番を逆にしないほうがいい類のものだと思っています。
【重要】2026年9月末から株主優待制度が変更されます
議決権行使のお礼とは別に、正式な株主優待制度が変わります。同社は2026年2月25日に「株主優待制度の見直しに関するお知らせ」を開示しました。
変更のポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 適用開始 | 2026年9月30日時点の株主名簿に記載された株主から |
| 区分 | 従来の4区分に「2,000株以上〜2,999株」を新設し、5区分へ |
| 1,000〜1,999株 | カタログ優待(2,000円相当)から QUOカード2,000円分 へ変更 |
| 2,000〜2,999株 | 3,000円相当の優待品(新設区分) |
| 3,000株以上 | QUOカードと優待品の組み合わせなど、内容を一部変更 |
| 変更の理由 | インフレによる優待品の調達費・配送費の上昇。今後も継続的に優待を提供していくため |
会社側の説明は「今後も充実した株主優待を継続的に提供していくための見直し」というものです。
これを改悪と見るか、実質的な選択肢の拡充と見るかは、株主によって割れるところでしょう。カタログから商品を選ぶ楽しみを重視する人にとっては物足りない変更ですし、逆に「選ぶのが面倒」「使い勝手のいいものがいい」という人にとってはQUOカードのほうが素直にありがたい。
私はどちらかというと後者寄りです。カタログ優待は選ぶ楽しさがある反面、締切を逃すと丸ごと権利を失うリスクがあります(実際、これで痛い目を見た銘柄がいくつかあります)。QUOカードは届いた時点で完結するので、管理する側としては圧倒的に楽です。
なお、2026年3月末基準の優待(1,000株以上対象)は従来どおりカタログ方式で、2026年5月28日発送・7月31日締切という日程でした。1,000株以上を保有している方にとっては、あれが最後のカタログ優待だったことになります。
QUOカードは北海道でも使いやすい
同封されていた加盟店一覧(2026年6月現在)を見ると、北の大地十勝で暮らす身としてはなかなか実用的です。
| ジャンル | 主な加盟店 |
|---|---|
| コンビニ | セイコーマート、セブン-イレブン、ローソン、デイリーヤマザキ、ポプラ ほか |
| ドラッグストア | マツモトキヨシ |
| ホームセンター・玩具 | ジャンボエンチョー(一部店舗)、HMV、HMV&BOOKS、博品館 |
| グルメ・カフェ | デニーズ、上島珈琲店 |
| 書店 | 紀伊國屋書店、三省堂書店、ジュンク堂書店、丸善、有隣堂、文教堂、大垣書店、ブックファースト、リブロ |
| レジャー・サービス | ENEOS、JA-SS(いずれも一部店舗) |
※★印の店舗は一部除外あり。最新情報は加盟店一覧のQRコードから確認できます。
セイコーマートが使えるというのが、道民にとっては何より大きいところです。十勝の町では、コンビニといえばまずセイコーマート。500円分のQUOカードは、畑仕事の帰りにホットシェフのカツ丼とコーヒーを買えば、きれいに使い切れます。
ENEOSとJA-SSが(一部店舗ながら)使えるのも、車移動が前提の地方暮らしではありがたい。500円分の給油では大した距離は走れませんが、それでも現金が減らないという事実は気分がいいものです。

同封の株主向けセミナー案内(2026年8月28日)
もうひとつ、YouTubeライブ配信のセミナー案内が同封されていました。参加費無料で、どなたでも視聴できるとのことです。
| 時間 | 内容 | 登壇者 |
|---|---|---|
| 19:00〜19:15 | 米国政治・経済展望 | 大和総研 経済調査部 主任研究員 矢作大祐氏 |
| 19:15〜19:45 | 個人投資家向け会社説明会 | 大和証券グループ本社 代表執行役社長CEO 荻野明彦氏 |
| 19:45〜20:00 | 内外環境を踏まえた株式市場見通し | 大和証券 投資戦略部 チーフストラテジスト 坪井裕豪氏 |
開催日は2026年8月28日(金)。合計1時間という尺も、ちょうどいい長さだと思います。
十勝から東京の会場に足を運ぶのは現実的ではありませんが、こうしたライブ配信なら自宅のパソコンで参加できます。地方在住の個人株主にとって、オンライン説明会が当たり前になったのは本当にありがたい変化です。第2部の会社説明会は社長本人が登壇するので、中期経営計画最終年度をどう総括するのかは聞いてみたいところです。
大和証券グループ本社(8601)はどんな会社か
念のため、銘柄の基本も整理しておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社大和証券グループ本社(Daiwa Securities Group Inc.) |
| 証券コード | 8601 |
| 業種 | 証券、商品先物取引業 |
| 事業内容 | 大和証券を中核とする金融持株会社。リテール(ウェルスマネジメント)、ホールセール、アセットマネジメント等 |
| 売買単位 | 100株 |
| 権利確定月 | 3月末・9月末 |
| 株主名簿管理人 | 三井住友信託銀行 |
2026年3月期(2025年度)の連結業績は、営業収益1兆4,679億円(前期比7.0%増)、純営業収益7,204億円(同11.5%増)、経常利益2,345億円(同4.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,752億円(同13.5%増)と、増収増益で着地しています。とくにウェルスマネジメント部門の伸びが目立ちました。
配当方針は明快で、半期ごとに配当性向50%以上、かつ2025年3月期〜2027年3月期は通期1株あたり44円以上を実施するとしています。2026年3月期の配当性向は約50.8%でした。
証券会社は市況の影響を受けやすい業種で、業績も配当も年によって振れます。それでも「配当性向50%以上」「通期44円以上」という下限を明示している点は、個人株主として計算が立ちやすい部分です。
※業績・配当・株価に関する数値は本記事執筆時点の公表情報にもとづくものです。最新の情報は必ず会社のIRページでご確認ください。
議決権行使について、あらためて思うこと
最後に、少しだけ自分の考えを書かせてください。
株主優待や配当を目当てに株を持っていると、どうしても「受け取る側」の意識だけが強くなりがちです。届いた、嬉しい、次は何が来るだろう、と。私自身、その楽しみを大いに享受しているので、そこを否定する気はまったくありません。
ただ、株主というのは本来、会社の所有者の一人です。取締役の選任にも、剰余金の処分にも、定款の変更にも、賛否を示す権利が与えられている。その権利を行使しないまま、優待と配当だけを受け取り続けるのは、少し据わりが悪いと感じるのです。
もちろん、1単元の株主が投じる一票で議案の帰趨が変わることはまずありません。それは分かっています。それでも、議案を一つひとつ読んで、賛成か反対かを自分で決めて、期限までに送る。この一連の作業をやると、その会社のことを少しだけ深く見るようになります。
「なぜこの役員が新任なのか」「なぜ今、この定款変更なのか」。招集通知を真面目に読むと、そういう疑問が自然に湧いてきます。結果として、その会社への理解が深まる。私にとって議決権行使は、投票行動であると同時に、年に一度の強制的な銘柄復習でもあるのです。
そして、たまにこうしてQUOカードが届く。小さなご褒美ですが、これがあるから続けられる面も、正直あります。
まとめ
- 大和証券グループ本社(8601)から、第89回株主総会の議決権行使のお礼としてQUOカード500円分が到着(2026年8月17日)
- デザインはブランドメッセージ「AGING WITH JOY 生きてゆく、を楽しむ人へ。」のオリジナル仕様
- 正式な株主優待は1,000株以上が対象だが、議決権行使のお礼は100株からでも対象になる「隠れ優待」
- ただし制度として開示されたものではないため、内容変更・中止の可能性は常にある。これ目当ての投資は避けるべき
- 2026年9月30日基準日から株主優待制度が変更。1,000〜1,999株はカタログからQUOカード2,000円分へ、2,000株区分を新設
- 配当方針は配当性向50%以上・通期44円以上(2027年3月期まで)
- QUOカードはセイコーマートでも使えるため、北海道では実用性が高い
議決権行使は、株主にとっての小さな一票です。でも、その一票を積み重ねることが、株主として会社と向き合うということなのだと思っています。そこにQUOカードという小さな喜びが添えられるなら、なおさら続ける理由になります。
※本記事は個人の受取記録および公表情報にもとづく体験記であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。株主優待および議決権行使のお礼の内容は変更・中止となる場合があります。最新の情報は必ず企業の公式IR情報をご確認ください。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。
tokachi_sky (とかちスカイ)トニー@北の大地十勝 Kita-no-Daichi Tokachi

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