地中海クルーズの発着地としても人気の高いスペイン・バルセロナ。 サグラダ・ファミリアをはじめとするガウディ建築巡りと並び、ぜひ訪れたいのが旧市街(エル・ボルン地区)に位置する「ピカソ美術館(Museu Picasso de Barcelona)」です。
パリのピカソ美術館と比べ、こちらはピカソが少年期・青春期を過ごした「バルセロナ時代の足跡」を色濃く残しているのが特徴。「ピカソはいかにしてあの独特な画風に至ったのか」という原点を体感できる構成になっています。
今回は、訪問前に知っておきたい展示の見どころ、中世貴族の館を改修した建築の魅力、事前予約などの注意点をまとめました。
見どころ1:14〜15歳で描かれた驚異的な古典絵画
ピカソといえばキュビスムやデフォルメされた抽象的な絵画を思い浮かべがちですが、少年時代のピカソはすでに古典的な写実技法を完璧に習得していました。
- 『初聖体拝領(The First Communion)』:わずか14歳のときに制作。静謐な空気感や衣装の質感が精巧に描かれています。
- 『科学と慈愛(Science and Charity)』:15歳で描かれ、マドリードの美術展で佳作を受賞した大作。病床の女性を巡る医師と修道女のコントラストが印象的です。
「天才は基礎が徹底していたからこそ型を破れた」という事実を目の当たりにできる、本美術館ならではの見どころです。
見どころ2:青の時代と『ラス・メニーナス』全58点連作
- 青の時代(1901〜1904年) 親友カサジェマスの自殺を機に、貧困や孤独、哀愁を青のモノトーンで描き出した時期の作品が並びます。内省的で深い陰影を持つ展示室です。
- 『ラス・メニーナス』連作(1957年) プラド美術館に収蔵されている巨匠ベラスケスの名画『ラス・メニーナス』を、ピカソが独自に解体・再構成した全58点の連作群。1つのモチーフを執拗なまでに様々な構図や抽象化で描き直した空間は圧巻です。
見どころ3:13〜15世紀のゴシック宮殿を繋いだ重厚な建築
美術館の建物そのものも大きな見どころです。 中世カタルーニャ貴族の邸宅(パラウ)5棟を連結して作られており、石造りの外階段、優美なゴシック様式のアーチ、明るい中庭(パティオ)など、建築物としても一見の価値があります。
訪問前の注意点&攻略ガイド
- オンラインでの日時指定予約が必須 当日券窓口は混雑するか、時間帯によっては完売します。公式サイトから希望枠を事前確保しておくのがスムーズです。
- 所要時間の目安は1.5〜2時間 展示点数が多く建物も広いため、ゆっくり鑑賞するなら2時間程度を予定しておくと安心です。日本語オーディオガイドも利用できます。
- エル・ボルン地区の散策とセットがおすすめ 石畳の細い路地が続くボルン地区は、雰囲気の良いバルやカフェ、雑貨店が集まるエリア。ピカソが若い頃に通った老舗カフェ「クアトラ・ガッツ(4匹の猫)」や、すぐ近くの「サンタ・マリア・デル・マル教会」と合わせた徒歩散策が快適です。
- 旧市街の路地での手荷物管理 狭い路地は人通りが多く、スリが発生しやすいスポットでもあります。スマートフォンや財布をポケットに入れっぱなしにせず、身の回り品には気を配りながら歩くのが鉄則です。
tokachi_sky(とかちスカイ)トニー@北の大地十勝 Kita-no-Daichi Tokachi (ブログURL:https://kita-popeye.com)


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