
#株の基礎知識 #PER #PBR #ROE #ROA #4つの指標 #資産運用
4つの指標『PER』『PBR』『ROE』『ROA』って何⁈
株価収益率・株価純資産倍率・自己資本利益分率・純資産利益率

株の割安に買えるかを数値で判断する指標に使う!
PER【株価収益率】(Price Earnings Ratio)
PERは、英語の Price Earnings Ratio の頭文字をとった略語です。
それぞれのアルファベットの意味は以下の通りです。
- P (Price): 株価 を意味します。これは、その会社の株式が市場でいくらで取引されているか、という現在の値段のことです。
- E (Earnings): 1株あたり純利益 を意味します。これは、会社が稼いだ純粋な利益を、発行されている株式の数で割ったものです。つまり、株1枚あたり、会社がどれくらいの利益を上げているかを示す数字です。
- R (Ratio): 比率 を意味します。
これらを合わせると、PERは 「株価が、その会社の1株あたり純利益の何倍になっているか」 を示す指標になります。
分かりやすく言うと、PERは「会社が稼ぐ利益に対して、現在の株価がどれくらいの価値で評価されているか」を見るためのものです。
- PERが高い場合: 株価が会社の利益よりも高く評価されている、つまり、投資家がその会社の将来の成長性や収益力に大きな期待を寄せていると考えられます。そのため、割高だと判断されることもあります。
- PERが低い場合: 株価が会社の利益に対して割安に評価されている、つまり、現在の利益水準から見て、株価が低い位置にある可能性があります。
PERは、PBR(株価純資産倍率)と並んで、株式投資で企業価値を判断する上で非常に重要な指標の一つです。同業他社や過去のPERと比較することで、その株が割安か割高かを判断する目安になります。
株価収益率
10〜15倍以下なら割安
株価収益率。株価÷EPS(1株あたり利益)(倍)。株価と1株あたり利益と株価を比較した指標。EPSの何倍まで買われているかを示す。同業種で相対的に見る指標である。
PBR【株価純資産倍率】(Price Book-value Ratio)
PBRは、英語の Price Book-value Ratio の頭文字をとった略語です。
それぞれのアルファベットの意味は以下の通りです。
- P (Price): 株価 を意味します。これは、その会社の株式が市場でいくらで取引されているか、という現在の値段のことです。
- B (Book-value): 純資産 を意味します。純資産とは、会社の持っているすべての資産(現金、建物、土地など)から、借金などの負債を差し引いた、会社が本当に持っている「正味の財産」のことです。これは、もし会社が解散したときに株主に分配される理論上の価値とも言えます。
- R (Ratio): 比率 を意味します。
これらを合わせると、PBRは 「株価が、その会社の1株あたりの純資産の何倍になっているか」 を示す指標になります。
分かりやすく言うと、PBRは「会社の持っている財産に対して、現在の株価がどれくらいの価値で評価されているか」を見るためのものです。 - PBRが1倍よりも高い場合: 株価が会社の純資産よりも高く評価されている、つまり、投資家がその会社の将来性や成長に期待していると考えられます。
- PBRが1倍よりも低い場合: 株価が会社の純資産よりも低く評価されている、つまり、市場から割安だと見られている可能性があります。
PBRは、PER(株価収益率)と並んで、株式投資で企業価値を判断する上で重要な指標の一つです。
株価純資産倍率
1倍未満なら割安
PBR(株価純資産倍率)は現在の株価がその企業の1株当たりの純資産に対して何倍に相当するかを表す指標です。
PERと同様に、株価が適正かどうかを判断するための数値になります。
PBRの計算式
PBRは株価を1株当たりの純資産で割って求めることができます。
PBR(倍)=株価÷1株当たり純資産
株価が1200円で純資産が1000円の会社の場合、PBRは1.2倍(1200÷1000)となります。
PBRの目安
一般的な判断基準として、PBRが1倍以上であれば割高、1倍未満であれば割安だと考えられます。
PBRが1倍以上であるということは株価と1株当たりの純資産が等しいということです。つまり、理論上は会社が解散した場合、株主に投資額がそのまま戻ってくる株価であるといえます。
逆に、PBRが1倍未満のケースは、株価は適正水準を割り込んでいるので「割安=買い時」であるという判断材料にできます。
PBRの活用方法
PBRは、「PERと組み合わせることで株価が適正かどうかをより正確に判断する」ことができます。
2つの指標の違いはPERは会社の「利益」を基準に判断し、PBRは会社の「資産」を基準に判断するという点です。投資家として、会社の収益性に期待するのか、会社の資産を重視するのかによってこの2つの指標を使い分けましょう。
ROE(自己資本利益率)
ROEは、英語の Return On Equity の頭文字をとった略語です。日本語では「自己資本利益率」または「株主資本利益率」と訳されます。
それぞれのアルファベットの意味は以下の通りです。
- R (Return): 利益 または 収益 を意味します。会社がどれだけ稼いだか、という成果の部分です。
- O (On): ~に対する という意味で、ここでは「何に対しての利益か」を示します。
- E (Equity): 自己資本 (または株主資本) を意味します。自己資本とは、会社が事業を行う上で株主から集めたお金(出資金)や、これまでに会社が稼いできて社内にためている利益の合計のことです。返済する必要のない、会社にとっての「自分のお金」です。
これらを合わせると、ROEは 「自己資本に対して、どれだけの利益を生み出したか」 を示す指標になります。
分かりやすく言うと、ROEは「株主から預かったお金(自己資本)を、会社がどれだけ効率よく使って利益を上げているか」を見るためのものです。 - ROEが高い場合: 会社が株主から預かったお金を効率的に使い、たくさんの利益を生み出していることを意味します。これは、株主にとって投資効率が良いと評価されます。
- ROEが低い場合: 会社が自己資本を効率的に活用できていない、あるいは利益を十分に生み出せていないことを示唆します。
ROEは、株主にとって非常に重要な指標であり、投資家が企業を評価する際に特に注目する点の一つです。ROEが高い企業は、株主の期待に応え、価値創造能力が高いと判断されやすい傾向にあります。
簡単に言うと、株主のお金がどれだけ効率的に会社の利益に繋がっているかを表すものです。
ROEから何がわかるの?
* 経営効率の良さ: ROEが高いほど、企業は株主の資本を効率的に活用して利益を生み出していると判断できます。一般的に、ROEが高い企業は経営効率が良いと評価されます。
* 投資の魅力度: 投資家は、より高いリターンを期待するため、ROEの高い企業を投資先として魅力的に感じることが多いです。
* 株主への貢献度: ROEは、企業が株主の期待に応えられているかを示す指標の一つとなります。
10%以上なら成長性が高い
ROEの計算方法
ROEは以下の計算式で求められます。
\text{ROE}(\%) = \frac{\text{当期純利益}}{\text{自己資本}} \times 100
* 当期純利益: 1年間の事業活動で得た利益から、すべての費用や税金を差し引いた最終的な利益です。
* 自己資本: 株主が出資した資本金や、過去の利益の蓄積(利益剰余金)など、返済する必要のない資金です。貸借対照表の純資産から新株予約権と少数株主持分を差し引いたものが用いられることもあります。
ROEの目安
一般的に、ROEが8%~10%以上であれば優良企業と判断されることが多いですが、業種によって平均値は大きく異なります。そのため、同業他社と比較することが重要です。
ROEを分析する際の注意点
* 業種による違い: 業種によって資本構成やビジネスモデルが異なるため、ROEの平均値も大きく異なります。異なる業種の企業を単純に比較することはできません。
* 財務レバレッジ: ROEは、企業の負債(他人資本)の活用度合いである財務レバレッジの影響を受けます。負債を多くして事業を拡大している企業は、自己資本が少なくなるためROEが高くなる傾向がありますが、財務リスクも高まります。ROEが高いからといって、必ずしも健全な経営状態であるとは限りません。
* 一時的な要因: 特別利益の計上など、一時的な要因でROEが大きく変動することがあります。数年間の推移を見て、持続的な収益力があるかを確認することが重要です。
* ROAとの比較: ROA(総資産利益率)は、総資産に対する利益率を示す指標で、負債も含めた企業の全ての資産の活用度合いを示します。ROEとROAを併せて分析することで、企業の収益性の全体像を把握することができます。
ROE向上のための施策
企業がROEを向上させるためには、以下の方法などが考えられます。
* 収益性の向上: 売上高を増やす、コストを削減するなどで当期純利益を増やします。
* 資産効率の向上: 不要な資産を売却するなどして総資産を減らし、自己資本比率を高めます。
* 財務レバレッジの最適化: 負債と自己資本のバランスを見直し、効率的な資金調達を行います。
* 自社株買い: 市場に流通している自社の株式を買い戻すことで、自己資本を減少させ、ROEを向上させる効果があります。ただし、これは本質的な収益力向上とは異なる場合があります。
ROEは、企業の収益性と効率性を測る上で非常に重要な指標の一つです。しかし、ROEの数値だけで企業の全てを判断するのではなく、他の財務指標や企業のビジネスモデル、業界の状況なども総合的に考慮して分析することが大切です。
ROA(純資産利益率)
ROAは、英語の Return On Assets の頭文字をとった略語です。日本語では「総資産利益率」と訳されることが多いですが、「純資産利益率」という訳はROE(自己資本利益率)と混同されやすいので注意が必要です。ROAは「総資産」に対する利益率を示します。
それぞれのアルファベットの意味は以下の通りです。
- R (Return): 利益 または 収益 を意味します。会社がどれだけ稼いだか、という成果の部分です。
- O (On): ~に対する という意味で、ここでは「何に対しての利益か」を示します。
- A (Assets): 総資産 を意味します。総資産とは、会社が事業を行うために保有しているすべての財産のことです。これには、現金、預金、建物、土地、機械、在庫などの「自分のお金で用意した資産」だけでなく、銀行からの借入金など「他人から借りて用意した資産」もすべて含まれます。
これらを合わせると、ROAは 「会社の持っているすべての資産(総資産)に対して、どれだけの利益を生み出したか」 を示す指標になります。
分かりやすく言うと、ROAは「会社が持っているすべての財産(自分のお金+借りたお金)を、どれだけ効率よく使って利益を上げているか」を見るためのものです。 - ROAが高い場合: 会社が持っているすべての資産を効率的に活用し、たくさんの利益を生み出していることを意味します。これは、経営効率が良いと評価されます。
- ROAが低い場合: 会社が総資産を十分に活用できていない、あるいは利益を効率的に生み出せていないことを示唆します。
ROAは、その会社の経営全体としての収益性を測る指標として重要です。特に、借入金が多い企業や、設備投資が多い業種(製造業など)では、ROEだけでなくROAも合わせて見ることで、より総合的な経営効率を判断することができます。
簡単に言うと、会社全体の財産が、どれだけ効率的に利益を生み出しているかを表すものです。
ROAから何がわかるの?
- 資産全体の収益性: ROAが高いほど、会社は持っている資産を効率的に活用して利益を生み出していると判断できます。
- 経営効率の総合的な評価: 借金(負債)も含めた全ての資産を使ってどれだけ利益が出ているかを見るため、経営者の資産活用能力を総合的に評価できます。
- 同業他社との比較: 同じ業種の会社とROAを比較することで、その会社が資産を効率的に活用できているかを相対的に評価できます。
ROAの計算方法
ROAは以下の計算式で求められます。
\text{ROA}(\%) = \frac{\text{当期純利益}}{\text{総資産}} \times 100 - 当期純利益: 1年間の事業活動で得た利益から、すべての費用や税金を差し引いた最終的な利益です。
- 総資産: 会社が持っているすべての財産の合計です。現金、預金、土地、建物、機械設備、売掛金、在庫などが含まれます。貸借対照表の資産の部の合計額です。
ROAの目安
一般的に、ROAが5%以上であれば良好とされることが多いですが、業種によって平均値は大きく異なります。設備投資の多い製造業などはROAが低くなる傾向があり、IT企業のように比較的少ない資産で利益を上げられる業種はROAが高くなる傾向があります。そのため、同業他社と比較することが重要です。
ROAを分析する際の注意点 - 業種による違い: ROEと同様に、業種によってビジネスモデルや必要な資産の規模が異なるため、ROAの平均値も大きく異なります。異なる業種の企業を単純に比較することはできません。
- 資産規模の影響: 資産規模の大きな会社は、利益額が大きくてもROAが低くなることがあります。
- 一時的な要因: 特別利益や固定資産の売却益など、一時的な要因でROAが大きく変動することがあります。数年間の推移を見て、持続的な収益力があるかを確認することが重要です。
- ROEとの比較: ROEは自己資本に対する利益率、ROAは総資産に対する利益率です。この2つを比較することで、会社の資金調達構造(自己資本と負債のバランス)が収益性にどのように影響しているかを分析できます。一般的に、ROEがROAよりも高い場合、会社は負債を活用して効率的に利益を上げていると考えられますが、負債比率が高い場合は財務リスクにも注意が必要です。
ROA向上のための施策
企業がROAを向上させるためには、以下の方法などが考えられます。 - 収益性の向上: 売上高を増やす、コストを削減するなどで当期純利益を増やします。
- 資産効率の向上:
- 売上債権の回収期間短縮: 売掛金などの回収を早くすることで、現金を増やし、不要な資産を減らします。
- 在庫の最適化: 過剰な在庫を持たないように管理することで、在庫にかかるコストを削減し、資産効率を高めます。
- 固定資産の効率化: 使われていない遊休資産を売却するなどして、資産を有効活用します。
- 事業ポートフォリオの見直し: 収益性の低い事業から撤退し、成長性の高い事業に資源を集中させることで、全体のROAを向上させます。
ROAは、会社の資産全体の収益力を示す重要な指標です。経営者がどれだけ効率的に会社の財産を活用して利益を生み出しているかを知る上で役立ちます。ROEと合わせて分析することで、より深く会社の経営状況を理解することができます。
純資産利益率
5%以上なら成長率が高い
ここからは、小学生でもわかるように、もう少し優しく説明しますのでおさらいしましょう。
小学生にもわかるように、株の4つの指標「PER・PBR・ROE・ROA」とバランスシートについて再度、説明しますね!
株の4つの指標(しひょう)ってなあに?
株の指標というのは、会社がどれくらいすごいか、どれくらいお得かを知るための「物差し」みたいなものです。おもちゃ屋さんで、どれがおもしろいおもちゃか、どれがお得なおもちゃかを選ぶときに、いろいろなことを考えるのと一緒だよ。
- PER(ピーイーアール):「人気度」の物差し
PERは、「株価収益率(かぶかしゅうえきりつ)」といって、その会社の株がどれくらい人気があるか、そして、会社がどれくらい頑張って利益を出しているか、というのを見る物差しだよ。
例えるなら、人気のお菓子「チョコチップクッキー」を考えてみて。
- 1枚のチョコチップクッキーを作るのに、お店は10円の利益を出しています。
- でも、お店が「このクッキー、100円でどう?」って言っています。
このとき、PERは「100円 ÷ 10円 = 10倍」になります。
もし、別のクッキーが「1枚の利益は10円だけど、200円で売ってるよ!」と言っていたら、PERは「200円 ÷ 10円 = 20倍」だね。
PERが低い(倍率が小さい)ほど、「利益に対して株がお得だよ」って言えることが多いんだ。でも、人気がある会社はPERが高くなることもあるよ。
- PBR(ピービーアール):「お宝度」の物差し
PBRは、「株価純資産倍率(かぶかじゅんしさんばいりつ)」といって、会社が持っている「お宝」(建物とか機械とか、お金とか)と比べて、株の値段がどれくらいお得かを見る物差しだよ。
例えるなら、キミがおもちゃ箱を持っているとしよう。
- おもちゃ箱の中には、プラレールやリカちゃん人形、ぬいぐるみなど、全部で1万円分の「お宝」が入っています。
- もし、このおもちゃ箱が「5千円で売ってるよ!」と言っていたら、PBRは「5千円 ÷ 1万円 = 0.5倍」だね。
- でも、「2万円で売ってるよ!」と言っていたら、PBRは「2万円 ÷ 1万円 = 2倍」になる。
PBRが低い(1倍より小さい)ほど、「会社の持っているお宝と比べて、株の値段がお得だよ」って言えることが多いんだ。
- ROE(アールオーイー):「頑張り度(じぶんのお金でどれだけ稼いだか)」の物差し
ROEは、「自己資本利益率(じこしほんりえきりつ)」といって、会社が自分のお金(株主さんが会社に出してくれたお金)を使って、どれだけ上手に利益を稼げたかを見る物差しだよ。
例えるなら、キミがお小遣いをもらったとしよう。
- おばあちゃんから1000円のお小遣いをもらいました(これが「自分のお金」)。
- その1000円を使って、ガチャガチャを回したら、レアなフィギュアが出てきて、それを友達に2000円で売って、1000円の利益が出ました。
このとき、ROEは「1000円(利益) ÷ 1000円(自分のお金) × 100 = 100%」になるね。
ROEが高いほど、「会社は自分のお金を上手に使って、たくさん利益を稼いでいるよ」って言えるんだ。
- ROA(アールオーエー):「頑張り度(ぜんぶのお金でどれだけ稼いだか)」の物差し
ROAは、「総資産利益率(そうしさんりえきりつ)」といって、会社が持っている全部のお金(自分のお金も、借りたお金も全部)を使って、どれだけ上手に利益を稼げたかを見る物差しだよ。
例えるなら、キミがお店屋さんをするとしよう。
- お父さんから1000円、お母さんから500円借りて、自分のお小遣い500円を足して、合計2000円で仕入れをしました(これが「全部のお金」)。
- その2000円で仕入れたお菓子を売って、全部で500円の利益が出ました。
このとき、ROAは「500円(利益) ÷ 2000円(全部のお金) × 100 = 25%」になるね。
ROEと似ているけれど、ROAは「借りたお金」も含めて会社全体でどれだけ効率よく稼げたかを見るんだ。ROAが高いほど、「会社は全体のお金を上手に使って、たくさん利益を稼いでいるよ」って言えるんだ。
- バランスシートってなあに?
バランスシートは、「貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)」とも呼ばれて、会社の「お財布の中身」を写真に撮ったもの、と考えてみてね。
お財布には、お金が入っているけど、それはどこから来たお金なのか、何に使われているのか、が分かるようになっているのがバランスシートだよ。
バランスシートは、大きく分けて左側と右側に分かれているんだ。そして、左側と右側の合計は、必ず同じになるように作られているよ。だから、「バランス」シートって言うんだね!
左側:【使い道】会社が何を持っているか(資産)
左側は、会社が持っている「お宝」や「財産」のことだよ。これを「資産(しさん)」って呼ぶんだ。
例えば、こんなものがあるよ。- 現金(げんきん):会社が持っているお金そのもの。
- 建物(たてもの):会社が使っているビルや工場。
- 機械(きかい):物を作るための機械。
- 商品(しょうひん):これから売るための品物。
「会社が持っているもの」が書いてあるんだね。
右側:【どこから来たお金か】そのお宝はどこから来たの?
右側は、左側の「資産」が、どこから来たお金で手に入れたものなのか、というのを示しているんだ。大きく分けて2つの種類があるよ。 - 負債(ふさい):借りてきたお金
これは、会社が「いつか返さなきゃいけないお金」のこと。お友達からお金を借りるのと同じだね。
例えば、こんなものがあるよ。 - 銀行からの借金(ぎんこうからのしゃっきん):銀行から借りたお金。
- 仕入れ代金(しいれだいきん):まだ払っていない、材料などを買ったお金。
「誰かに借りているお金」だね。 - 純資産(じゅんしさん):自分のお金
これは、会社が「返さなくていい自分のお金」のこと。主に、株主さんから会社に出してもらったお金や、会社が今まで頑張って稼いできた利益を貯めておいたお金だよ。
例えば、こんなものがあるよ。 - 株主さんからのお金(かぶぬしさんからのおかね):会社を始める時に、株主さんが「頑張ってね!」って出してくれたお金。
- 会社の貯金(かいしゃのちょきん):会社が今まで稼いできた利益の中から、会社の中に貯めておいたお金。
「自分たちで持っているお金」だね。
つまり、バランスシートは、
【左側】会社が持っているもの(資産) = 【右側】借りたお金(負債) + 自分のお金(純資産)
という風になっているんだ。
このバランスシートを見れば、その会社がどれくらい借金があるのか、自分のお金がたくさんあるのか、がわかるので、会社がしっかりしているかどうかを知ることができるんだよ。
これで、株の指標とバランスシートについて、少しはわかったかな? 難しい言葉も多いけど、それぞれ「会社の元気度」や「会社のお財布の中身」を知るための大切な情報なんだよ。
ディフェンシブ株(ディフェンシブ銘柄)とは
ディフェンシブ株(ディフェンシブ銘柄)とは、景気の変動の影響を受けにくいビジネスモデルを持った企業の株を指します。景気が後退しても業績がそれほど悪化せず、「守り」に強いことから、こう呼ばれています。
具体的には、生活必需品である食品や日用品、薬品、社会インフラである電力、ガス、鉄道、通信等の業種を指します。不況時でも業績や株価が大きく崩れにくいことから、将来の先行きに対する不安が高まったときに注目されやすい傾向があります。また、不景気下での投資において、投資家の損失が少ない銘柄として扱われています
ディフェンシブ株と対になるのが、景気敏感株であり、こちらは景気によって株価が大きく変動する分、リターンが大きいという特徴があります。このように、どちらにもメリット・デメリットがあるため、上手に組み合わせて投資をしていくことが重要となります
まとめ
しっかり企業分析して資産運用をしていきましょう。
【おさらい】
株を買う際にはいくつかの指標を考慮することが重要です。以下は、PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)、ROA(総資産利益率)の4つの指標を優しく説明します。
- PER(株価収益率):
- PERは、株価を一株当たりの利益で割ったものです。
- 一般的に、低いPERは株価が収益に対して割安であることを示し、高いPERは株価が過大評価されている可能性があります。
- PBR(株価純資産倍率):
- PBRは、株価を一株当たりの純資産で割ったものです。
- 低いPBRは、割安な株を示す傾向があり、高いPBRは相対的に高値で取引されていることを意味します。
- ROE(自己資本利益率):
- ROEは、企業が自己資本を活用して生み出す利益の割合を示します。
- 高いROEは、企業が収益性が高いことを示す可能性があります。
- ROA(総資産利益率):
- ROAは、企業が総資産を活用して生み出す利益の割合を示します。
- 高いROAは、効率的に資産を運用する企業を示すことができます。
これらの指標を総合的に評価し、企業の財務健全性や評価を理解するのに役立ちます。ただし、これらの指標だけを頼りに投資判断をするのではなく、企業の業績や将来の成長性についても調査することが大切です。
Note ノート

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