
前回記事:【株主優待】サツドラHD(3544)株主優待カード2枚が簡易書留で到着|上場廃止前、最後の優待を使い切る(2026年)
きっかけは朝のニュース
2026年8月25日、デジタル庁が「マイナポータルアプリ」に「デジタル認証アプリ」の機能を統合した新しい**「マイナアプリ」**の提供を開始した、というニュースを目にしました。
見出しになっていたのは「アイコンが水色からピンクに」。たしかにホーム画面のフォルダを開いてみると、見慣れたウサギの「マイナちゃん」が、ピンクの背景に赤い枠線のデザインへ変わっています。
私のiPhoneには以前から「JPKI利用者ソフト」「マイナポータルアプリ」「マイナポイント」の3つが同じフォルダに並んでいて、正直どれがどれだか分からなくなる瞬間がありました。ひとつにまとまるなら、それはありがたい話です。
その夜、寝る前にさっそく更新作業をやってみました。


結論:所要時間はおよそ2分、カードの読み取りもなし
先に結論から書きます。
- 新しいアプリを入れ直す必要はない(既存のマイナポータルアプリをアップデートするだけ)
- 初回起動時に利用登録が必要
- 私の場合、起動から登録完了まで2分ほどで終わった
- マイナンバーカードを読み取り直す場面もなかった
構えていたぶん、拍子抜けするほどあっけない終わり方でした。

実際の手順を追ってみる
1. 更新後、最初に出るのは「ようこそ」画面
アプリを開くと「新しくなったマイナアプリへようこそ」という画面が表示されます。
2026年8月にマイナポータルアプリへデジタル認証アプリの機能を統合し、マイナアプリへと名称を変更しました――という趣旨の説明が出て、「次へ」をタップすると2枚目に進みます。2枚目は、マイナンバーカードでの本人確認や、iPhoneのマイナンバーカードの設定ができるアプリですよ、という案内です。
2. 利用規約とプライバシーポリシーに同意
「同意して続ける」をタップ。ここは特に迷うところはありません。
3. アプリの利用登録
「アプリの利用登録をはじめます」という画面から「次へ」。
4. Face IDの利用を許可
「マイナアプリへのログインやサービスの認証を安全に行うために」という説明とともに、Face IDの使用許可を求められます。iOS側のポップアップが出るので「許可」を選択。
なお、端末側のパスコードや顔認証・指紋認証などのロック設定は必須とされていて、未設定だとマイナアプリは使えないとのことです。ここは事前に確認しておくと安心です。
5. 登録完了
「マイナアプリへの利用登録が完了しました」と緑のチェックマーク。「はじめる」をタップすると、新しいホーム画面が開きます。
以上です。カードをスマホの背面に当てて読み取る、あの緊張の瞬間はありませんでした。
新しいホーム画面の構成
| タブ | 内容 |
|---|---|
| 認証署名 | マイナポータルにログイン/二次元コードを読み取る/認証・署名したサービス |
| カード | iPhoneのマイナンバーカード(Appleウォレット表示・本人情報・暗証番号変更・電子証明書) |
| メニュー | 各種設定など |
「カード」タブから「Appleウォレットで表示」を選ぶと、ウォレット内のマイナンバーカードが開き、最近の利用状況として本人確認を行った履歴が日付つきで並んでいました。私の場合は2025年12月から2026年7月まで、ぽつぽつと4件。
いつ本人確認に使ったかが後から辿れるのは、地味ですが安心感があります。
で、何が変わったのか?
正直に書きます。**現時点では「まだ実感としては分かっていない」**というのが本当のところです。
更新は終わりました。画面も新しくなりました。けれど、私が普段使っている範囲――マイナポータルにログインして記録を見る、確定申告で使う――で何が便利になったのかは、これから使ってみないと分かりません。
公表されている情報から整理すると、変わったのは主にこのあたりです。
| 項目 | 変更前 | 変更後(2026年8月25日〜) |
|---|---|---|
| アプリ名称 | マイナポータルアプリ | マイナアプリ |
| アイコン | 水色背景のマイナちゃん | ピンク背景に赤い枠線 |
| 認証・署名 | デジタル認証アプリを別に起動 | マイナアプリに統合、1つで完結 |
| インストール | ― | 既存ユーザーはアップデートのみ |
| 初回利用 | ― | 利用登録が必要 |
| 端末ロック | ― | パスコード・生体認証の設定が必須 |
| マイナポータル(Web) | ― | 変更なし |
つまり**「アプリが3つ目に増えた」のではなく、既存の2つが1つにまとまった**という理解でよさそうです。デジタル認証アプリのほうは、移行状況を見ながら将来的に提供終了予定とのこと。似た名前のアプリが並んで混乱していた身としては、この整理はありがたい話です。
ここで少し振り返り──私とマイナンバーカードの5年
今回の更新記事を書きながら、ふと自分のブログを遡ってみました。マイナンバーカードについて、思っていた以上に書き続けていたことに気づきます。
| 時期 | できごと | 当時の記事 |
|---|---|---|
| 2022年2月 | e-Tax確定申告のためにPCとスマホを準備 | パソコンとスマホで確定申告【マイナンバーカード申請】 |
| 2023年2月 | カードの作り方・必要書類・暗証番号を整理 | マイナンバーカード作りましたか⁈ 確定申告(e-Tax)には必須 |
| 2023年2月 | 確定申告書等作成コーナーの事前準備 | 確定申告の準備(e-Tax)|スマホとカードを連携して早めに |
| 2023年2月 | マイナポータル連携・e-私書箱連携に挑戦 | 確定申告!(e-TaxでスマホでGO!)配当控除で税金を取り戻す |
| 2023年2月 | 株の配当控除をe-Taxで申告、還付まで記録 | e-Taxにて申請【株の配当控除等】QRコードで電子申請 |
| 2024年3月 | マイナンバー法改正案が閣議決定、iPhone対応を待つ | マイナンバーカードスマホ対応に前進❗️iPhone対応はいつか⁉️ |
| 2025年6月 | iPhoneのマイナンバーカードが提供開始、設定完了 | iPhoneのマイナンバーカードの説明及び設定の仕方 |
| 2026年8月 | マイナアプリへ統合(本記事) | ―https://kita-popeye.com/myna-app-update-2026/ |
こうして並べてみると、「確定申告のために作ったカード」が、5年かけてスマホの中に入り、ついにアプリまで一本化されたという流れが見えてきます。
2024年3月の記事では「iPhoneはアップルとの交渉中とのことですがハードルが高そうです。デジタル庁がんばれ❗️」と書いていました。それが翌年6月には実現し、さらに1年後にはアプリの統合まで進んだ。行政のデジタル化は遅いと言われがちですが、こうして自分の記録で並べると、意外と着実に動いていると感じます。
つまづきやすいのは、やはり「暗証番号」
マイナンバーカードまわりで一番相談を受けるのが、暗証番号の話です。私自身も過去記事で何度も書いてきました。カードには用途の違う4種類の暗証番号があります。
| 暗証番号 | 桁数 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 住民基本台帳事務用 | 数字4桁 | 住基ネット関連の情報確認 |
| 券面事項入力補助用 | 数字4桁 | 氏名・住所・生年月日などの読み取り |
| 利用者証明用 | 数字4桁 | マイナポータルへのログイン、コンビニ交付 |
| 署名用 | 英数字6〜16文字 | e-Taxなどの電子申請(電子署名) |
上の3つ(数字4桁)は同じ番号にできますが、署名用パスワードだけは別建てです。確定申告のときに必要になるのはこの署名用。1年に1回しか使わないため、毎年2月に「あれ、何にしたっけ」となる方が本当に多い。
しかもiPhoneにマイナンバーカードを設定する際にも、券面入力用暗証番号と署名用パスワードの両方が必要になります。控えを安全な場所に残しておくことを強くおすすめします。
今回のマイナアプリでは、「カード」タブから暗証番号・パスワードの変更ができるようになっていました。忘れる前に確認・整理しておくには、ちょうどいいタイミングかもしれません。
株式投資をしている人こそ、恩恵が大きい
このブログは株主優待と高配当株が中心テーマなので、そちらの視点からも少し。
マイナンバーカードとe-Taxの組み合わせで、私が実際に受けている恩恵はこんなところです。
- 配当控除の申告が自宅で完結する。税務署に並ばずに済む
- 還付が早い。電子申告の還付はおおむね3週間程度で処理されると案内されており、書面提出よりかなり早い
- 還付金の振込口座を毎年入力しなくていい。マイナンバーに紐づけた公金受取口座を選ぶだけ
- マイナポータルに税務署からのお知らせが届く。申告を受け付けた通知も、還付金の振込通知も、アプリで確認できる
- 証券会社の年間取引報告書がXMLやマイナポータル連携で取り込める(対応状況は証券会社によりまちまち)
一方で、以前から書いている不満もあります。マイナポータル連携は事前準備に日数がかかること、証券会社によって対応がバラバラで結局は手入力になる口座があること。このあたりは今回の統合では変わっていないはずなので、確定申告シーズンにあらためて確認したいと思います。
配当控除やe-Taxの具体的な手順については、こちらに詳しくまとめてあります。
便利になった。それでも残る課題
アプリは1つにまとまりました。カードはスマホの中に入りました。それでも、日々の暮らしのなかで「あれ?」と思う場面はまだいくつも残っています。正直なところを書いておきます。
マイナ保険証は前進、でも薬局はカードのまま
嬉しい変化もありました。地元のクリニックがスマホでのマイナ保険証に対応してくれたのです。財布からカードを出さなくても、iPhoneをかざすだけで受付が済む。これは本当に楽になりました。
ところが、薬局はいまだに実物のマイナンバーカードでないと受け付けてくれません。 病院はスマホでOK、そのあと処方箋を持って行く薬局ではカードが要る。結局、カードは財布に入れて持ち歩くことになります。
これでは「カードを持ち歩かなくてよくなる」という当初のうたい文句が、半分しか実現していません。医療機関と薬局は必ずセットで使う場所ですから、ここは足並みを揃えてほしいところです。
情報連携に同意したのに、共有されていない
もうひとつ、不思議に思っていることがあります。
マイナンバーカードの利用にあたって、医療情報の提供にはきちんと同意しています。それなのに、各医療機関のあいだで情報が共有されている実感がまったくありません。
結局、私は今も血液検査の結果のコピーとお薬手帳を持参して、行く先々の窓口で提示しています。紙です。カードを作る前と、やっていることが変わっていない。
同意した情報はどこへ行ったのだろう――そう思わずにはいられません。仕組みとしては連携できるはずなのに、実際の運用がそこまで追いついていないのだと思います。
役場は「やるつもりはない」
そして、これは以前から書き続けていることですが、私の住む町では、いまだにコンビニで住民票などの証明書が取れません。
役場の職員の方に聞いてみたところ、費用対効果の面から導入する予定はない、という趣旨の回答でした。小さな自治体にとって導入コストも維持コストも重い、というのは理解できます。現場としては、そう答えるしかないのでしょう。
ただ、これは国の政策として進めているものです。やるなら全国一律で使えるようにすべきではないか、というのが私の率直な思いです。住む場所によって使えたり使えなかったりする仕組みは、便利さの前に不公平さのほうが目立ってしまいます。
それでも、方向としては前に進んでいる
課題を並べましたが、悲観しているわけではありません。
2024年3月の記事で「iPhone対応はいつになるのか」と書いていたことが、翌年には実現しました。マイナ保険証も、少なくとも私のかかりつけでは使えるようになりました。動きは遅くても、確実に前には進んでいます。
アプリが1つにまとまったことも前進のひとつ。でも本当に評価されるのは、その先の「使える場所」がどれだけ揃うかです。薬局と病院、都市と地方、医療機関どうしの連携。次に期待したいのは、そこの足並みです。
シニア世代が引っかかりそうなポイント
同世代の方向けに、気づいた点をいくつか。
- アプリを探し直さなくていい。ホーム画面の同じ場所にあります。アイコンの色が変わっているだけです
- 端末のロック設定は必須。パスコードすら設定していない場合は、先に設定してから
- 利用登録は初回の1回だけ。次からは普通に起動できます
- デジタル認証アプリを使っていた人は、そちらを開くとマイナアプリへ案内されます。慌てて消さなくても大丈夫
- カード本体と電子証明書には有効期限があります。カード本体は発行から10回目の誕生日まで、電子証明書は5回目の誕生日まで。期限切れではアプリも使えません
- 暗証番号のロックに注意。連続で間違えるとロックがかかり、役場の窓口で解除が必要になります
過去の受取記録・参考記事
- iPhoneのマイナンバーカードの説明及び設定の仕方【2025年6月24日開始】
- マイナンバーカードスマホ対応に前進❗️iPhone対応はいつか⁉️(2024年)
- マイナンバーカード作りましたか⁈ 確定申告(e-Tax)には必須
- 確定申告の準備(e-Tax)|『確定申告書等作成コーナー』にアクセス
- パソコンとスマホで確定申告【マイナンバーカード申請】(2022年)
- どうみんポイント5,500円をアプリ申請で受け取った体験記|マイナンバー連携の手順
おわりに
行政のアプリというと「難しそう」「途中で止まりそう」という身構えが先に立ちます。私もそうでした。
でも今回は、寝る前の2分で終わりました。構えていた自分が少し可笑しかったくらいです。
思えば2022年、確定申告のためにおそるおそるカードを準備したところから始まって、いつの間にかiPhoneの中にカードが入り、アプリが1つに整理されるところまで来ました。5年という時間は、こういうところにも積み重なるものなのですね。
北の大地十勝の夜、布団に入る直前の作業でしたが、こういう小さな更新をひとつ片付けておくと、翌朝の気分が少し軽くなる気がします。
実際の使い勝手については、次の確定申告シーズンにあらためて書き足すつもりです。
※本記事は個人の体験に基づく記録です。アプリの仕様や手続きの内容は今後変更される可能性があります。最新かつ正確な情報は、デジタル庁および国税庁の公式サイトでご確認ください。また、税務上の取り扱いは個々の状況により異なります。具体的な判断は税務署または税理士等の専門家にご相談ください。本記事は特定の手続きや投資行動を推奨するものではなく、最終的な判断はご自身の責任でお願いいたします。
tokachi_sky(とかちスカイ)トニー@北の大地十勝 Kita-no-Daichi Tokachi

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