9月1日は防災の日。北の大地十勝の我が家では、毎年この時期に防災用品の点検をしています。
2026年は、少し本気を出しました。3箇所の保管場所からすべて出して床に並べ、76品目を1つずつ確認。ついでに、Googleスプレッドシートで「防災用品マスター」という管理表まで作ってしまいました。
丸2時間の作業で分かったのは、「持っているつもり」と「実際にある」は、驚くほど違うということです。
同じ防災の日に、応急危険度判定士の更新申請についても書きました。あわせてどうぞ。
▼ 前回記事
【防災の日】応急危険度判定士とは?北海道の更新申請の流れを解説【2026年】
我が家の防災用品、保管は3箇所
まず、どこに何を置いているかの全体像です。
| 保管場所 | 設置場所 | 登録品目数 |
|---|---|---|
| BOX① | 車庫 | 45 |
| リュック② | 玄関先 | 6 |
| リュック③ | 玄関先 | 25 |
| 合計 | 76 |
考え方はシンプルで、**リュックは「持ち出す用」、BOXは「在宅避難・長期戦用」**です。
リュック2個を玄関先に置いているのは、暗闇でも手探りで掴めるようにするため。夜中に飛び起きたとき、階段を上がって寝室のクローゼットから引っ張り出す、というのは現実的ではありません。
BOX①を車庫に置いているのは、母屋が使えなくなった場合の分散という意味と、かさばるものを気兼ねなく置けるという実利の両方です。
非常食と飲料水は、あえて別管理にしています
今回の76品目に、非常食と水は含まれていません。
以前は防災用品と一緒に保管していたのですが、数年前にローリングストック方式へ切り替えました。今は自宅の食品庫とキャンピングカーの2箇所に分散させ、普段の食事や車中泊で消費しては買い足す、を繰り返しています。
理由は単純で、**「別置きにすると、忘れて期限を切らす」**からです。
防災リュックの底で賞味期限を3年過ぎたアルファ米を発見したときの、あの気まずさ。あれを二度と味わいたくないので、食べ物だけは日常の動線に混ぜてしまうことにしました。キャンピングカーで旅に出れば勝手に減っていくので、我が家にはこの方式が合っています。
カテゴリ別の内訳
76品目をカテゴリで分けると、こうなりました。
| カテゴリ | 品目数 |
|---|---|
| 衛生・トイレ | 21 |
| タオル・衣類・保温 | 17 |
| 水・食器 | 11 |
| 工具・作業 | 10 |
| 火・熱源 | 7 |
| 情報・照明・通信 | 6 |
| 救急・医薬 | 3 |
| 貴重品 | 1 |
並べてみて、自分でも意外だったのが**「衛生・トイレ」と「タオル・衣類」で全体の半分を占めている**こと。
旅行や出張のたびに持ち帰ったホテルのアメニティ、頂きもののタオル。そういうものが「とりあえず防災用に」と吸い込まれていった結果です。悪いことではないのですが、備えというより貯まっていたという表現が正しい。
一方で、救急・医薬が3品目しかありません。ここは明確に手薄でした。
分かったこと① 重複していたもの
3箇所を横並びで見て、初めて重複に気づきました。
- 使い捨てスリッパ … BOX①・リュック②・リュック③の3箇所すべてに
- タオル類 … 圧縮タオル、フェイスタオル、ボディタオルが計7品目
- 歯ブラシ・石鹸・カミソリ … BOX①とリュック③でほぼ同じ内容
- ライター … BOX①とリュック③、さらに着火棒も
ただし、重複そのものは悪ではありません。
3箇所に分散して置いている以上、どれか1箇所しか取り出せない状況は当然あります。スリッパもライターも、それぞれの袋で完結していることに意味がある。
問題なのは「重複しているかどうか」ではなく、**「重複していることを把握していなかった」**ほうです。把握していれば意図的な冗長化ですが、把握していなければ、ただ買い足しただけになります。
分かったこと② 抜けていたもの
こちらが本題です。点検の結果、補充が必要と判断したものを優先度順に並べました。
| 優先度 | 品目 | 理由 |
|---|---|---|
| 高 | 携帯トイレ・簡易トイレ | 3箇所とも未確認。断水時の最重要品 |
| 高 | モバイルバッテリー+ケーブル | 停電時の情報収集手段 |
| 高 | 予備電池(単3・単4) | ラジオ・ライト用。液漏れ確認も必要 |
| 高 | 常備薬・お薬手帳のコピー | 3箇所とも未確認 |
| 高 | 冬用の防寒着・靴下の予備 | 氷点下を想定した装備が不足 |
| 中 | マスク | 粉塵・感染対策 |
| 中 | 軍手 | リュック③にはあるがBOX①に不足 |
| 中 | 保険証・通帳等のコピー | 再発行・各種手続き用 |
| 中 | 家族の連絡先メモ・集合場所カード | 通信不通時の合流手段 |
| 低 | ヘルメット・防災ずきん | 設置場所を含めて検討中 |
| 低 | 携帯コンロ(カセット式) | 車庫保管なら安全に置ける |
いくつか補足します。
携帯トイレが「持ち出せる場所」になかった
これが最大の反省点です。
正確に言うと、トイレそのものは持っています。キャンピングカーにポータブルトイレ(据置型)を積んでいますし、簡易トイレも車内にあります。だから今まで「うちは大丈夫」と思い込んでいました。
しかし今回、3箇所を点検して気づきました。BOXにもリュックにも、携帯トイレは1つも入っていないのです。
つまり我が家のトイレ対策は、車が無事で、車にたどり着けて、車を使える状況にのみ成立していた。地震で車庫が潰れたら、道路が寸断されて車を出せなかったら、その前提は崩れます。
断水は停電より復旧に時間がかかることが多く、しかも我慢が利きません。ライトや電池は「不便」で済みますが、トイレは尊厳の問題になります。持ち出せる場所に置いていなければ、持っていないのと同じでした。
十勝の冬を想定した装備が足りない
北海道で防災を考えるとき、季節によって必要なものがまったく変わります。
夏に停電するのと、真冬に氷点下で停電するのとでは、生死の分かれ目が違う。それなのに、リュックの中身は年間を通じて同じでした。レスキューシートとフリースブランケットはありましたが、氷点下の屋外で一晩過ごせる装備かと問われれば、正直に言って足りません。
冬用の防寒着と厚手の靴下、それに手袋。ここは冬が来る前に手当てします。
常備薬とお薬手帳のコピー
年齢を重ねるほど、この重みが増します。避難先で「いつも飲んでいる薬」を説明できるかどうかは、お薬手帳のコピー1枚があるかどうかで決まります。スマホの写真だけに頼るのは、停電を想定すると心もとない。
分かったこと③ 「ある」だけでは足りないもの
現物があっても、使える状態とは限りません。今回、状態確認が必要と判断したのがこちらです。
- ライター … ガスは残っているか。長期保管でガス抜けするものがあります
- 携帯ラジオ … 実際に電源を入れて受信テストを。いざというとき鳴らないラジオほど無意味なものはありません
- ウェットティッシュ … 未開封でも乾きます。パックを押して湿り気の確認を
- レインウェア … 表面のベタつきは加水分解のサイン。着た瞬間に破れます
- 電池 … 液漏れの確認。漏れた電池は機器ごと壊します
防災用品は買った瞬間から劣化が始まります。 「備えてある」ではなく「使える状態で備えてある」まで確認して、はじめて点検です。
電源については、別記事にまとめました
補充リストに「モバイルバッテリー」「予備電池」が並んでいますが、これはリュックとBOXの中の話です。
我が家にはポータブル電源が2台、発電機、ソーラーパネル、点在するソーラーLEDランタンがあり、電源だけは別の層で備えています。ただし、これも「持っている」と「災害時に機能する」は別問題でした。
電源まわりを書き始めたら記事1本分になってしまったので、こちらは分けています。
▼ 電源編
【防災・電源編】停電に備えて我が家がやっていること|ポータブル電源2台・ソーラー・発電機の役割分担【2026年】
管理をスプレッドシートにしました
ここまでやって、来年また同じ苦労をするのは避けたいと考えました。
そこでGoogleスプレッドシートに「防災用品マスター」を作成。ブログ管理や株主優待の受取記録と同じ流儀で、4シート構成にしています。
| シート | 役割 |
|---|---|
| 使い方 | 記入ルールと年次点検の手順 |
| 品目マスター | 全76品目。1行=1品目×1保管場所 |
| 点検記録 | 年1回の結果を1行ずつ追記 |
| 補充リスト | 不足・要交換の品目と対応状況 |
工夫したのは次の3点です。
- 「状態」列をプルダウン(良好/要交換/要補充/処分)にした。現場ではスマホでタップするだけで進みます
- 「次回交換目安」列を年月で入力。翌年はここで並べ替えれば、交換対象が一目で分かります
- 点検記録シートの上部に自動集計を置き、「要交換が何件あるか」がシートを開いた瞬間に見えるようにしました
紙のチェックリストでも同じことはできますが、紙は翌年になると行方不明になるというのが、私の20年来の実績です。クラウドに置いておけば、少なくとも紛失はしません。
来年の自分へ、リマインダーを設定
最後に、毎年8月25日9時のリマインダーを設定しました。繰り返し設定です。
防災週間は8月30日から9月5日。その少し前に通知が来れば、買い足しが必要でも防災の日に間に合います。9月1日に思い出して慌てるのが、これまでの毎年のパターンでした。
まとめ
2026年の防災用品点検、記録でした。
- 保管は3箇所(車庫のBOX①、玄関先のリュック②・③)、登録76品目
- 非常食と水は対象外。自宅とキャンピングカーでローリングストック管理
- 重複していたのはスリッパ・タオル・洗面用具。分散のためなら問題ないが、把握はしておきたい
- 抜けていた最優先の5件は、携帯トイレ・モバイルバッテリー・予備電池・常備薬・冬用防寒着
- 「ある」だけでなく「使える状態か」まで見るのが点検
- 管理はGoogleスプレッドシート4シート構成へ。来年の点検は8月25日にリマインダー
丸2時間、床いっぱいに広げての作業でした。正直、腰が痛くなりました。
それでも、この2時間で「持っているつもり」が5つ崩れたわけです。実際に何かが起きてから気づくより、はるかに安い代償だったと思っています。
まだ点検をされていない方は、まず全部出して並べるところからおすすめします。並べないと、重複も不足も見えてきません。
参考記事
- 【防災の日】応急危険度判定士とは?北海道の更新申請の流れを解説【2026年】
- 【株主優待】TOKAIホールディングス(3167)|富士の天然水「さらり」500ml×12本が到着、災害備蓄のローリングにも最適(2026年)
- 【株主優待】ミツバ(7280)自動車部品メーカーから届いた群馬県産・乾麺5品セット。保存食にも旅にも嬉しい初優待
※本記事は個人の防災用品点検の記録であり、特定の備蓄内容や製品を推奨するものではありません。必要な備えは世帯構成・住環境・地域の想定災害によって異なります。お住まいの自治体が公開している防災ガイド等もあわせてご確認ください。記載内容は2026年9月時点のものです。
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