
先日の記事はこちら → 【株主優待】ベルーナ(9997)|清酒「深山淡雪」とひとくち大福が2名義分届きました
2026年9月2日、我が家に株関係の郵便がまとめて16通届きました。その中に、思わず「おっ」と声が出た1通があります。
花王(4452)からの「株主優待制度の新設に関するお知らせ」です。
あの花王が、ついに株主優待を始める。連続増配日本一の企業からの案内ですから、これは記録しておかなければと思い、記事にまとめました。


花王(4452)はどんな会社か
アタック、ハミング、マジックリン、ビオレ、めぐりズム、キュレル、そしてカネボウ化粧品。北の大地十勝の我が家の洗面所と洗濯機まわりを見回すと、花王の製品だらけです。
投資家目線で見た花王の最大の特徴は、なんといっても連続増配です。1991年3月期から増配を続けており、2026年12月期の予想配当が実施されれば37期連続増配となります。日本の上場企業で最長の記録です。
株価は2026年9月1日終値で3,614円。2026年12月期の年間配当予想は、株式分割後ベースで1株あたり78円となっています。
新設される株主優待制度の中身
案内書面によると、優待の内容は保有株数によって3つの区分に分かれます。
| 区分 | 保有株式数 | 優待内容 |
|---|---|---|
| 申込制(申込者全員対象) | 1,000株〜 | 化粧品セット10,000円相当/家庭品セット10,000円相当 のいずれか |
| 申込制(申込者全員対象) | 400〜999株 | 化粧品セット6,000円相当/家庭品セット6,000円相当 のいずれか |
| 抽選制(当選者のみ) | 100〜399株 | 抽選で当社製品をプレゼント |
さらに、基準日に100株以上保有している株主に向けて、抽選で現地開催イベントに参加できる優待企画も実施されるとのことです。
進呈時期は、申込みをした株主に2027年6月以降を目途に順次とされています。正式決定後、あらためて案内があるそうです。
対象となる株主の条件
ここが今回いちばん重要なところです。
- 基準日は毎年12月31日。初回基準日は2026年12月31日
- 半年以上、普通株式を100株以上保有していること
- 保有株数は、2026年7月1日付で実施された「1株→2株」の株式分割後の株数で判定
分割後の株数で判定される点は要注意です。分割前に200株持っていた方は、分割後は400株になっているので、いつのまにか申込制の区分に入っている可能性があります。ご自身の保有株数は証券会社の口座で確認してみてください。
連続保有要件の考え方
同一株主番号で、名簿確認日(毎年6月30日)と優待基準日(毎年12月31日)の両方の株主名簿に記載されていることが条件です。
| 6月30日 | 12月31日 | 判定 |
|---|---|---|
| あり | あり | 優待の対象 |
| あり | なし | 対象外 |
| なし | あり | 対象外 |
ただし初回に限り、2026年12月31日現在の株主名簿に記載されていることが条件とされています。つまり、今年に限っては年末までに買えば間に合う、ということですね。
なお、抽選式の現地開催イベントへの応募には、この連続保有要件は適用されません。
保有株数が増減した場合
6月30日と12月31日で株数が違う場合は、いずれか少ない方の区分が適用されます。
| 6月30日 | 12月31日 | 判定 |
|---|---|---|
| 400株 | 400株 | 400〜999株の区分 |
| 400株 | 200株 | 100〜399株の区分 |
| 200株 | 400株 | 100〜399株の区分 |
| 400株 | 0株 | 対象外 |
こちらも導入初年度は2026年12月31日の保有株式数のみで判定されます。
同封されていた株主向けイベントの案内

優待制度の案内と一緒に、株主向けイベントの申込案内も入っていました。こちらは優待とは別枠で、どちらにも申し込めます。
オンラインイベント「よきモノづくりを支える物流〜ドライバー不足に挑む花王の革新〜」
- 2026年10月28日(水)午前10時開始、1時間程度
- 参加費無料
- 申込期限は2026年10月2日(金)
次世代自動倉庫の導入や、異業種との共同配送「CODE」の取り組みが紹介されるとのこと。物流の2024年問題以降、この分野の話は個人的にもかなり関心があります。
現地開催イベント「花王株式会社 会社説明会〜社長が語る!花王の『よきモノづくり』の強みと未来〜」
- 大阪:2026年12月1日(火)午前10時開始/大阪事業場
- 東京:2026年12月13日(日)午前10時開始/すみだ事業場
- 各回80名、合計160名。応募多数の場合は抽選
- 応募期限は2026年10月2日(金)、抽選結果は10月下旬にメールで連絡
応募には9桁の株主番号が必要で、同封の配当金領収証や配当金計算書に記載されています。応募はWEB限定、ハガキや電話は不可。個人株主限定で、株主本人のみ出席可能です。
北の大地十勝からだと、この日程で東京や大阪へ出向くのは正直かなりの覚悟が要ります。ただ、社長が直接語る会社説明会というのは、なかなか得がたい機会だとも思います。
必要な投資額を計算してみる
2026年9月1日終値3,614円で計算すると、こうなります。
| 保有株数 | 必要額(概算) | 優待内容 | 年間配当(税引前) |
|---|---|---|---|
| 100株 | 約36万円 | 抽選制のみ | 7,800円 |
| 400株 | 約145万円 | 6,000円相当 | 31,200円 |
| 1,000株 | 約361万円 | 10,000円相当 | 78,000円 |
正直に言って、優待目当てで見るとハードルはかなり高いです。
100〜399株では抽選制、つまり当たるかどうかわかりません。確実に商品セットをもらおうとすれば400株、金額にして145万円ほどが必要になります。それで6,000円相当ですから、優待利回りは0.4%程度。優待だけを取り出して評価すれば、決してお得な部類ではありません。
私の見方:優待はあくまで「おまけ」
では魅力がないのかというと、私はそうは思っていません。
花王は37期連続増配が視野に入る、日本でも指折りの手堅い企業です。年間配当78円は、株価3,614円に対して利回り約2.2%。派手ではありませんが、35年以上にわたって毎年配当を増やし続けてきたという事実は、そう簡単に真似できるものではありません。
こういう銘柄は、優待を主目的に買うのではなく、配当と企業の継続性を評価して持つのが正しい向き合い方だと思っています。優待はあくまでおまけ。もらえたら嬉しい、くらいの温度感です。
その意味で、今回の優待新設は「買う理由」ではなく「持ち続ける理由が少し増えた」という受け止め方をしています。
私自身は、この銘柄は地味に買い増しを続けています。一度に大きく買うのではなく、余裕のあるときに少しずつ。北の大地十勝で畑の土を耕すのと同じで、時間をかけて積み上げていくやり方が、自分には合っているようです。
なお、配当性向がここ数年高めで推移している点は、頭の片隅に置いておくべき注意点だと思っています。増配が続くこと自体は素晴らしいのですが、無条件に将来も保証されているわけではありません。
過去の受取記録・参考記事
同じように株主優待を「新設」した企業の記事もあわせてどうぞ。
- 【株主優待】東京海上HD(8766)が上場以来初の株主優待を新設|1株→15株の分割で「7株」買えば単元株主に
- 【株主優待】カルビー(2229)から新設の株主優待が届きました!中身は想像以上のボリューム
- 【株主優待】大王製紙(3880)初めてのエリエール優待(1,500円相当)+株主限定10%OFFクーポン付き
まとめ
- 花王(4452)が株主優待制度を新設。初回基準日は2026年12月31日
- 400株以上で化粧品セットまたは家庭品セット(6,000円相当/1,000株以上は10,000円相当)
- 100〜399株は抽選制。確実にもらうには400株、約145万円が必要
- 2027年以降は6月30日と12月31日の両方で株主名簿に載っていることが条件
- 優待制度の詳細は、2026年8月5日付で花王のウェブサイトに開示されている「株主優待制度の新設に関するお知らせ」を参照
- 株主優待に関する問合せ先:kabunushi_yu-tai@kao.com
優待の内容そのものより、「あの花王が優待を始めた」という事実のほうが、私にはニュースでした。株主還元の考え方が少しずつ変わってきているのかもしれません。
年末に向けて、我が家の保有株数も一度きちんと確認しておこうと思います。
免責事項
本記事は個人の記録および情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の購入を推奨するものではありません。株主優待制度の内容や条件は変更・廃止される場合があります。記載内容は執筆時点の情報にもとづいていますので、最新かつ正確な情報は必ず企業の公式サイトおよび適時開示でご確認ください。投資に関する最終判断は、ご自身の責任においてお願いいたします。
tokachi_sky(とかちスカイ)トニー@北の大地十勝 Kita-no-Daichi Tokachi


コメント