
園芸用ホーが壊れた
畑仕事に欠かせない園芸用ホー。長年使っているうちに、金属部分が破損してしまいました。
刃と柄をつなぐ部分がぱっくり外れてしまい、このままでは土も削れません。買い替えれば早い話ですが、まだ刃自体はしっかり使える状態。
「やれることはやる」——というわけで、家庭用溶接機の出番です。

※写真:破損した園芸用ホー
使った道具
今回の作業で使ったのは、この2つ。
| 道具 | 品名・型式 |
|---|---|
| 溶接機 | スズキッド レッドゴー120(SSY-121R) |
| 溶接棒 | スズキッド スターロードZ-3(DZ-01/軟鋼用被覆アーク溶接棒) |
レッドゴー120は、100V/200V両対応の交流アーク溶接機。定格一次電圧100V/200V、200V接続時は最大120Aまで出せます。家庭の100Vコンセントでも動くので、うちのような環境にはちょうどいいサイズ感です。
レッドゴー120(Red Go 120)スター電器製造(SUZUKID)家庭用・ポータブル型の交流アーク溶接機(電源100Vと200Vの兼用・重さ19kg)
主な仕様
- 定格一次電圧: 単相 100V / 200V
- 定格出力電流: 80A(100V時)/ 110A(200V時)
- 周波数: 型式により異なり、SSY-121Rは50Hz、SSY-122Rは60Hz専用
- 使用可能な溶接棒: Φ1.4 〜 Φ3.2
溶接棒は軟鋼用の被覆アーク溶接棒。ホームセンターで手に入る、ごく一般的なものです。


※写真:溶接機と溶接棒
作業手順とコツ
1. 溶接面を少し削る
いきなり溶接棒を当てても、うまくくっつきません。まず接合する面を少し削っておきます。塗装やサビが残っていると、そこが溶接不良の原因になるからです。
2. 少し間を空けて溶接棒を当てる
削った面をぴったり合わせるのではなく、少し隙間を空けたところに溶接棒を当てていきます。この隙間に溶けた金属が流れ込むことで、しっかりとした接合になります。
3. 流すように溶接する
一番のコツがここ。溶接棒が母材にくっついてしまわないよう、流すように動かしていきます。
久しぶりの作業だったので、最初は何度か溶接棒をくっつけてしまいました。慣れるまでに少し時間がかかりましたが、感覚を思い出せば手が覚えているものです。



※写真:クランプで固定して溶接/溶接ビードのアップ
4. シャーシブラックで仕上げ
接合できたら、車用のシャーシブラックで塗装して仕上げます。溶接部分は塗装が剥げてむき出しの鉄になっているので、そのままだとすぐサビます。
黒く塗ってしまえば見た目もきれいに整い、防錆にもなる。一石二鳥です。

※写真:シャーシブラック仕上げ後の完成状態
家庭用溶接機という選択
本格的な溶接には、もっと高価でいい機械がたくさんあります。ですが「壊れた道具を直す」レベルなら、ホームセンターで買えるこのクラスの溶接機がベストだと思っています。
工業高校でガス溶接の資格を取りましたが、あちらは酸素とアセチレンガスの設備が必要。ボンベの保管場所も要りますし、家庭で気軽に使えるものではありません。
その点、アーク溶接機はコンセントに挿せばすぐ使える。この手軽さが、DIYには何より重要だと感じます。
・我が家が使っている機種より性能がいい最新の製品(電気溶接機)が出ています。

100V 専用

100V と200V兼用(溶接棒セット)
北の大地十勝からひとこと
北の大地十勝では、農具も車も家も、壊れたら「まず自分で直せないか」と考えるのが当たり前の空気があります。修理屋さんまで距離がありますし、待っている間に畑の時期は過ぎてしまいますから。
今回のホーも、買い替えれば数千円で済む話です。でも、自分の手で直した道具は不思議と愛着が湧く。次にこのホーで土を削るとき、きっと少し誇らしい気持ちになるはずです。
できる範囲でやれることはやる。何とかできて良かった、というお話でした。
※本記事は個人の作業記録です。溶接作業には感電・火災・アーク光による眼障害などの危険が伴います。作業の際は必ず取扱説明書を確認し、遮光面・革手袋・長袖など適切な保護具を着用してください。
tokachi_sky (とかちスカイ)トニー@北の大地十勝 Kita-no-Daichi Tokachi

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