【防災】4年に一度の電気設備法定点検——保安協会が来たら何をするのか

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ある日突然やってきた「電気の点検」

9月8日(火)、自宅前に一台の車が停まりました。ボディには「でんき保安協会」のロゴ。担当の方が「本日、電気設備の定期点検に伺いました」と声をかけてこられました。

聞けば、4年に一度の法定点検とのこと。これまでは不在時に来られることが多く、後日「点検済みのお知らせ」がポストに入っている、というパターンがほとんどでした。在宅時に立ち会うのは、実は久しぶりの経験だったかもしれません。

せっかくの機会なので、この「電気設備の定期点検」がどういう制度で、何を調べているのか、いただいた資料をもとに整理してみたいと思います。

そもそも誰が、何のためにやっている点検なのか

この点検は、電気を安全に使い続けてもらうために法令で定められた調査です。今回のケースでは、次のような役割分担になっていました。

  • 北海道電力ネットワーク株式会社:委託元(配電設備を管理する電力会社側の組織)
  • 一般財団法人北海道電気保安協会:委託を受けて実際に調査を行う機関(今回は帯広支部)

つまり、電力会社が直接来るのではなく、専門の保安協会が代わりに各家庭を回って、電気設備に異常がないかをチェックしている、という仕組みです。

一般家庭の場合はおおむね4年に1回の頻度で調査が行われます。一方、学校・公衆浴場・病院などの「特定施設」に該当する建物は、原則年1回とより高い頻度で調査されるそうです(特定施設で4年に1回になっている場合は個別の取り扱いのため、該当者は連絡が必要とのこと)。

点検では何を調べているのか

いただいた「定期調査結果のお知らせ」を見ると、調査項目は大きく3つに分かれていました。

調査項目内容
① 配線等の漏電測定屋内外の配線に漏電がないかを測定
② 屋外電気設備の点検引込線やメーター周りなど屋外側の設備を確認
③ 分電盤等の屋内電気設備点検ブレーカーや分電盤まわりの屋内設備を確認

それぞれの項目について、「異常は認められません」「修理を必要とする設備があります」「周囲の状況等により点検できませんでした」「ご不在のため点検できませんでした」のいずれかで結果が示されます。

もし不在だった場合でも、屋外の配線やメーター付近で、電気を止めずに漏電調査だけは行われる仕組みになっているそうです。裏を返せば、これまで我が家に届いていた「点検済みのお知らせ」は、この“不在時の簡易チェック”だった可能性が高そうです。今回は在宅していたことで、屋内の分電盤まわりまで含めた、より踏み込んだ点検をしてもらえたことになります。

停電を伴う点検の後は、家電の再確認を

点検の内容によっては、一時的に停電させて配線状態を確認することがあるそうです。停電後は、次のような家電の状態確認が必要になります。

もう一度セットし直す必要があるもの
・ビデオ、DVD/ブルーレイレコーダー
・電子式タイマー、炊飯器
・多機能電話機、レジスター
・エアコン、給湯機、マイコン付き電気製品 など

もう一度運転操作をし直す必要があるもの
・エアコン、ファンヒーター
・ボイラー、石油ストーブ など

我が家では幸い大きな影響はありませんでしたが、停電を伴う点検があった際は、時計や予約設定がリセットされていないか、ひと通りチェックしておくと安心です。

「うちの設備」と「電力会社の設備」の境目はどこか

もうひとつ、資料を読んでいて勉強になったのが、設備の管理責任の境目についてです。

電柱から家に電気を引き込んでいる線(引込線)と、家側の配線との接続点――これを「引込線接続点」と呼び、ここが保安責任・財産の分界点になっているとのことでした。

  • 引込線接続点より電柱側:ほくでんネットワークの設備
  • 引込線接続点より家側:お客さま(我が家)の設備
  • ただし、メーター(電力量計)自体はほくでんネットワークの設備

つまり、メーターは我が家の敷地内に取り付けられていても、所有・管理は電力会社側という扱いになるようです。普段あまり意識しない部分ですが、いざ不具合が起きたときに「どこまでが自分の責任範囲か」を知っておくのは有益だと感じました。

ついでにチェックしたい「暮らしの電気安全ポイント」

保安協会の資料には、月1回の自己チェックを勧める「暮らしの電気安全チェックポイント」も載っていました。代表的なところを挙げると、

・タコ足配線をしていないか
・コードを引っ張ってプラグを抜いていないか
・コードを束ねたまま使っていないか
・コンセントやスイッチが熱を持っていないか
・屋外コンセントに雨水が入り込んでいないか
・浴室内の照明器具が壊れていないか
・水気のある場所の機器にアース線を取り付けているか
・漏電ブレーカーのテストボタンを月1回程度押しているか

といった項目です。法定点検は4年に1度ですが、こうした簡易チェックは自分でも定期的にできる内容なので、今回のタイミングで一度我が家も見直してみようと思います。

まとめ

今回は突然の訪問から始まった「電気設備の定期点検」でしたが、調べてみると

  • 電力会社の委託で保安協会が4年に1度(特定施設は原則1年に1度)実施する法定調査であること
  • 調査は「漏電測定」「屋外設備」「屋内分電盤」の3項目で構成されること
  • 不在時でも屋外での簡易調査は行われる仕組みがあること
  • 設備の管理責任は「引込線接続点」で分かれ、メーターは電力会社側の設備であること

といった制度の全体像が見えてきました。北の大地十勝のような地方エリアでも、こうしたインフラの安全は法令に基づいてきちんと維持されているのだと、あらためて実感した一日でした。

もし同じように保安協会の方が訪ねてこられたときは、ぜひ落ち着いて点検結果を受け取り、気になる点は遠慮なく質問してみてください。


※本記事は筆者が実際に受けた点検内容と、当日いただいた資料をもとにまとめたものです。制度の詳細や最新の運用については、お住まいの地域を管轄する電力会社・電気保安協会の公式情報をご確認ください。

tokachi_sky(とかちスカイ)トニー@北の大地十勝 Kita-no-Daichi Tokachi

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