【スローライフDIY】トルクレンチの目盛りの読み方|28〜210N·m型で110N·mに合わせる(CX-5のタイヤ交換)

スローライフ

CX-5の冬タイヤ交換で、トルクレンチの目盛りの読み方に迷ったので、この記事にまとめました。同じ型のトルクレンチをお使いの方の参考になれば幸いです。

▶ タイヤ交換の全体の流れはこちら:冬タイヤ交換【メンテナンス】雪国の年2回の恒例行事

何が起きたか(「カチッ」と鳴らなかった)

いつもどおりに作業をして、インパクトレンチで仮締めしたあと、トルクレンチを当てたところ、いつものような「カチッ」が鳴りませんでした。

・考えられる原因は、トルクレンチの設定がずれていたか、インパクトで先に締めすぎていたか、のどちらか
・規定値に近い設定に合わせ直して、あらためて確認することにしました

そこで、目盛りの読み方を、あらためて確認しました。

使っているトルクレンチ

・差込角:12.7mm(1/2インチ)
・設定範囲:28〜210N·m
・タイプ:目盛りを合わせて、設定値に達すると「カチッ」と鳴るプリセット型
・両回転(ゆるめる方向にも使える)対応のもの

【画像:トルクレンチ全体と、CX 110 と書いたテープ(添付写真)】

目盛りの構造(ポイントは2つ)

このトルクレンチの目盛りは、①本体側のメイン目盛りと、②グリップ側の回転リングの2つで構成されています。

【画像:メイン目盛りと回転リングが写っている写真(添付写真)】

① メイン目盛り(本体側)

・数字は14刻みで並んでいます
・左の列:28 / 56 / 84 / 112 / 140 / 168 / 196
・右の列:42 / 70 / 98 / 126 / 154 / 182 / 210
・左右を波線がつないでいて、列を交互にたどると「28→42→56→70→84→98→112…」と14ずつ増えます

② 回転リング(グリップ側)

・目盛りは0〜14の範囲です(28までではありません)
・数字は2刻み(0・2・4・6・8・10・12)で、縦線は1本=1N·mです
・リングを1周させると、メイン目盛りが14動きます

ここで私が最初に勘違いしたのは、「回転リングは0〜28」だと思い込んでいたことです。実際は0〜14で、メイン目盛りの14刻みとぴったり組み合わさっています。

設定値の読み方(足し算です)

設定値 = メイン目盛りの数字 + 回転リングの数字

【画像:110N·mの設定例(98+12)が分かる写真(添付写真)】

設定したい値メイン目盛り回転リング計算
98N·m98098+0
103N·m98598+5
108N·m(CX-5規定の下限)981098+10
110N·m(今回の設定)981298+12
112N·m1120112+0
120N·m1128112+8

つまり、110N·mは「98の段まで出して、回転リングを12に合わせる」、または**「112に合わせてから、2目盛り戻す」**の、どちらでも同じです。

合わせ方の手順

  1. ロックリングがある場合は、ゆるめる
  2. グリップを回して、メイン目盛りを**目的の数字の手前(98)**まで動かす
  3. 回転リングを回して、12を基準線に合わせる(回す向き:【要確認:時計回り/反時計回り】で数字が増える)
  4. ロックリングを締めて、固定する
  5. もう一度、メイン目盛りと回転リングの数字を読んで、足し算で110になるか確認する

数字を読むときの落とし穴

・ゼロが2つ見えるように感じるのは、回転リングの「0」と、メイン目盛りの「140」「210」などの末尾の0が、近くにあるためです。基準にするのは、回転リングの「0」〜「12」の数字のほうです
・リングの数字は、0を境に反対向きに並んでいて(…4・2・0・12・10…)、見る向きによって増える数字が逆に見えて混乱しやすいです
・メイン目盛りは、左右の列のどちらの数字を読むかで、14ずれます。迷ったら、「基準線に一番近い数字」と「回転リングの数字」を足して、目的の値になるかで確かめます

これまで103N·mで作業していたことに気づく

私はこれまで、このトルクレンチを標準規定値(103N·m)に合わせて作業していました。ところがCX-5の取扱説明書の範囲は108〜147N·mです。103は、規定の下限をわずかに下回っていたことになります。

・今回から、規定範囲内の110N·mに合わせることにしました
・レンチに貼ったテープに、「CX 110」と書いて、次回も迷わないようにしました

【画像:トルクレンチの「CX 110」のテープ(添付写真)】

※ 取扱説明書の数値は、年式・仕様やホイールによって異なる場合があります。必ずお車の取扱説明書で確認してください。社外ホイールの場合は、ホイールメーカーの指定値も確認してください。

使い方と保管のコツ

・インパクトは仮締めまで。本締めは必ずトルクレンチで(締めすぎ防止)
・対角線の順に、2〜3回に分けて締める
・「カチッ」と鳴ったら、それ以上は締めない
・走行後50〜100kmで増し締めの確認をする
・保管時は、設定値を最小値まで戻す(バネの劣化を防ぎ、精度を保つため)
・落としたり、ゆるめる作業に使ったりしない(精度が狂う原因になります)
・不安な場合は、一度ナットを締めて「カチッ」と鳴るか確認する

まとめ

・メイン目盛りは14刻み(左右2列を交互に読む)
・回転リングは0〜14(縦線1本=1N·m)
・設定値はメイン目盛り+回転リングの足し算
・CX-5の規定は108〜147N·m、今回は110N·m=98+12
・迷ったら、合わせたあとに足し算で確認する

ゼロが2つあったり、数字の向きが逆だったりと、最初は迷いましたが、「足し算」と覚えれば難しくありません。同じ型のトルクレンチをお使いの方の、お役に立てば嬉しいです。

免責事項

本記事は筆者個人の経験にもとづくもので、作業の結果を保証するものではありません。トルクレンチの目盛りの読み方は、製品によって異なります。必ずお手持ちの製品の取扱説明書を確認し、作業は自己責任で、安全に配慮して行ってください。

tokachi_sky(とかちスカイ)トニー@北の大地十勝 Kita-no-Daichi Tokachi


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